画像はシャイナー
7月17日 〇3-0DeNA(横浜スタジアム)
広 島 000 000 300・3
DeNA 000 000 000・3
広島通算81試合41勝36敗4分け(首位巨人に1差の2位に浮上)
17時45分開始・2間51分、33,247人
相手先発 ●東7回6安打3失点
広島本塁打 シャイナー1号3ラン
DeNA本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番ショート矢野
三番レフト上本
四番サード小園
五番ライト野間
六番セカンド菊池
七番ファーストシャイナー
八番ピッチャー〇森下(13試合7勝3敗)7回107球6安打無失点
九番キャッチャー曾澤7回107球6安打3失点(自責2)
H森浦
S栗林(38試合3勝24S)
ノーステップで振り切ったシャイナーの打球は真っ赤に染まるバックスクリーン左に飛び込んだ。次の瞬間、東が両手をひざについて、ガックリとうなだれた。
七回に飛び出した来日1号3ランで勝敗は決した。開幕から無傷の8連勝中、かつ横浜スタジアム11連勝中の難攻不落と思われた左腕に、ついに土をつけた。
「Great day!Very happy!…力まず、準備してきたことを信じて結果を出すことができた」
インタビューでそう答えたヒーローは最後にスタンドの左半分に向けて「カープファンハサイコウデース」と日本語で締めた。こういう日のために覚えた日本語も披露できた。
開幕第2戦。同じ横浜の空の下で右手中指を骨折した。二軍戦に復帰しても打撃はさっぱり。34試合で18安打21三振、打率・171、2本塁打7打点…それでも一週間前(7月10日)に一軍に呼ばれたが、やはり打撃内容は冴えなかった。
それでも昇格後3度目のスタメン起用のチャンスが巡ってきた。しかも七番シャイナー、八番森下という”秘策”が採用された。
今季ここまで3度対戦して防御率1・61の数字の通り捻られてきた相手をどう攻略するか?打線のキーマンは3戦11の9と左腕をカモにしてきた四番小園。ゼロ12個が並んだ七回、左前打の上本を置いて小園が期待に違わぬ会心のライト前ヒット。これが度会の送球ミスを招き無死二、三塁と願ってもない得点機になった。
…が、野間、菊池が倒れてツーアウト。
ベンチでは森下がヘルメットをかぶり、ネクストには石原が入っていた。DeNAベンチの選択はシャイナー勝負で初球は内角へのボール球。受ける山本のミットがまた内寄りに固定され、2球目の143キロはシュート回転して甘く来た。
新井監督が試合後に話していたが、このひと振りは、東との投げ合いで一歩も譲らなかった森下によって導かれたものでもある。六回に3本のシングルヒットで二死満塁とされた場面で、打席には開幕戦で九里から同点3ランを放った度会。結果は149キロ内角ストレートで空振り三振!森下は自らの右腕で7勝目を引き寄せ、床田とともに8勝でハーラートップを行くライバルを足止めしたのである。