画像は大瀬良大地
8月17日 ●3ー6ヤクルト(神宮球場)
広 島 000 100 101 ・3
ヤクルト 100 005 00X ・6
広島通算103試合55勝43敗5分け(首位キープも2位巨人とゲーム差なし)
18時開始・2時間32分、29,500人
相手先発 高橋7回4安打2失点
広 島本塁打 末包8号ソロ、9号ソロ
ヤクルト本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番レフト中村奨
二番センター野間
三番サード小園
四番ライト末包
五番ファースト坂倉
六番セカンド菊池
七番ショート矢野
八番キャッチャー曾澤
九番ピッチャー大瀬良●(18試合4勝3敗)5回2/3、80球7安打6失点(自責6)
松本
コルニエル
大瀬良がヤクルト打線につかまり3対6完敗。2位の巨人がDeNAに11対1で大勝してゲーム差なしで迫ってきた。
まだ明るさの十分に残る神宮球場のマウンドに上がった大瀬良。その顔には初回、第1球を投げる前から汗が噴き出していた。前回、8日の巨人戦の舞台は東京ドームだった。台風一過の噎せ返る暑さの中でのスライド登板。体温調節が難しい様子が見てとれた。
初回、先頭の太田に中前打され二死から村上には右中間フェンス直撃の適時打を許した。それでも二回から五回まではノーヒット1四球ピッチング。そして1対1同点で迎えた六回にガス欠になった。
ヤクルト打線3巡目、打順は一番から。一死から粘る長岡にセンター前に弾き返された。伸ばすフラブの上を打球が越えて行った。長岡はこれで120安打。最多安打争いのトップにいる。
続くサンタナには外角球を続けてボールカウント2-2となり、5球目も曾澤のミットはアウトロー。結果はグラウンダーの右前打。リーグ打率トップを行くそのバットは例えボール球であってもヒットゾーンに運ぶ。
一死一、二塁で村上を迎えてフォアボール。ホームランと打点でリーグトップを行く相手との勝負を避けたかっこうで、けっきょくこの満塁策が裏目に出た。
村上の後ろを任されたオスナに振り切られて、三塁線を抜ける2点二塁打を許すと、松本には初球スクイズ失敗(ファウル)のあとの2球目をライト前に落とされた。
1対5となってなおも一死一、三塁。山田を浅い中飛に打ち取ったものの、八番岩田に初球のカットボールを左中間に運ばれてこの回5失点。とうとう交代を告げられたのである。
これで大瀬良は6月22日のバンテリンドームナゴヤ、中日戦で7回3安打無失点で4勝目を挙げて以来、7試合連続で勝利投手になれずその間これで3敗目。チームは7戦4勝3敗と勝ち越してはいるものの、内心穏やかではいられないだろう。
なぜか?
前回、巨人打線につかまったのも球数70球を越えた七回で、やはり申告敬遠を挟み4連打され5失点。打たれ出したら止まらくなる。2試合続けて「今季ワースト失点」更新…
大瀬良がなかなか勝てないのは打線の援護不足によるところが大きい。その7試合のスコアは2-1、1-2、1-0、1-0、2-1、0-5、そして3-6と極端な投高打低傾向にある。
この日のヤクルト先発は今季6度目(先発では5度目)の対戦となる高橋。「ひとつひとつのボールの質も高いし力強い球が来ているのでコンパクトに対応してもらいたい」(小窪打撃コーチ)1点を追いかける四回、四番末包がそのスライダーを「コンパクト」に振り切り27打席ぶりのヒットが8号同点ソロとなったまでは良かったが、そのあと大瀬良に援護はなく、七回の矢野の犠飛も九回の末包の2本目の柵越えも時すでに遅しだった。