画像は末包昇大
8月24日 〇2-1阪神(マツダスタジアム)
阪神 000 001 000・1
広島 002 000 10X ・3
広島通算109試合59勝45敗5分け(首位キープで2位巨人と2差変わらず)
18時開始・2時間50分、31,604人
相手先発 ●門別5回6安打2失点
広島本塁打 -
阪神本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番レフト中村奨成
三番サード小園
四番ライト末包
五番ファースト坂倉
六番セカンド菊池
七番ショート矢野
八番キャッチャー曾澤
九番ピッチャー大瀬良〇(19試合5勝3敗)5回2/3、90球2安打1失点(自責1)
コルニエル
松本
連日チケット完売のマツダスタジアムで3位阪神とのゲーム差を「5」に戻した。試合後、阪神・岡田監督は七回、無死一、二塁としてスリーバントまで命じた木浪のところで送れなかったことに怒りの矛先を向けた。
第1戦、2時間49分ゲームを1-3のスコアで落とした広島・新井監督は、この第2戦、2時間50分ゲームを2ー1のスコアで取り返し「ちょと大きな1勝かなと思いますね」と話した。
いろいろな意味のある「1勝」。そのひとつがプロ3度目の先発マウンドに上がった二十歳の左腕、門別に対して三回につながった攻撃が挙げられるだろう。
一死から秋山が左前打、中村奨は四球を選んで一、二塁。小園はいい当たりのファーストライナーに倒れたが、7試合連続で四番に座る末包が、暴投でもらった二、三塁のチャンスで右中間二塁打を放ち2点を先に奪うことができた。今季4度目、しかも2試合連続のジグザグ打線が機能した。
前夜の野間、堂林の一、二番から秋山、中村奨の一、二塁に入れ替えた。バッテリーを組む関係で七番も石原から曾澤になった。一方で小園、末包、坂倉のクリーンアップは3試合続けて固定した。この先のペナントレース大詰めやクライマックス・シリーズに向けていろいろなことを試していく必要がある。
選手たちはそんな首脳陣の考えをよく理解しているようだ。殊勲打の末包はバッテリーエラーのあとわずかに短くバットを持ち、しかも引き付けて内角球を右打ちした。ライナーゲッツーを未然に防いだランナー秋山の沈着冷静ぶりも印象的だった。六回には得点こそならなかったものの、菊池の左前打で一塁走者の坂倉は三塁まで進み、その間に菊池も二塁へ。1点でも多く、は当然のことではあるが、先発した大瀬良がもうまるまる2カ月、7試合も勝ちがないから、野手陣はみんな必死だった。
許したヒットは2本だけなのに六回、2つの四球を出して交代を告げられた大瀬良は、ナイスピッチングでした」の紋切り型の質問に対してひと呼吸置いて、お立ち台で話し始めた。
「さいご、ちょっとそわそわさせてすいませんでした…いつも投げ終わって、ゴメンみたいな感じで声かけてもらったりとかしてたんですけど、みんな一生懸命やっているのは感じてますし、きょうの試合をモノにできたのでまたチームの結束が深まったんじゃないかなと、そういう試合だったと思います」
一緒にヒーローインタビューを受けた末包も続いた。
「先ほど大地さんがおっしゃったんですけど、残り試合とかゲーム差とか考えないで、ほんとに1試合1試合勝つためにやっているので、チーム全員が勝つっていうそういう雰囲気ができているのかなと思います」