画像はクラブ新記録の7連勝を達成したサンフレッチェ広島
8・31は広島県民記念日?
台風一過の8月31日、カープとサンフレッチェ広島が同時に首位に浮上した。Jリーグがスタートしたのは1993年。以来、ともにシーズン大詰めを迎えての同時首位浮上は史上初。
カープはマツダスタジアムで午後6時からヤクルト17回戦に臨み2時間40分ゲームの末、ヤクルトに7―0のスコアで快勝した。その10数分後、首位にいた巨人が甲子園球場で阪神に敗れたため、0・5差で2位につけていたカープは、わずか2日で首位に返り咲いた。入場者数3万1532人。
サンフレッチェ広島はマツダスタジアムから車で15分のエディオンピースウイング広島にFC東京を迎えて午後6時33分キックオフ。7月に加入したMFトルガイ・アルスランがハットトリックを達成してゲームの主導権を握り、その後1点差まで詰め寄られたものの3-2のスコアでクラブ新記録の7連勝を達成した。
Jリーグはこの日、第29節第1日の4試合を消化。国立競技場では午後6時3分キックオフのFC町田ゼルビアが浦和レッズに2-2で引き分けていたため、サンフレッチェ広島は勝利の瞬間に”奪首”に成功した。5月の第14節以来首位をキープしていたFC町田ゼルビアは勝ち点でサンフレッチェ広島に並ばれ、得失点差で首位陥落となった。
この日の広島市内はまだまだ暑くて35度超え。しかし歩いても行き来できる距離にある両スタジアムでの試合が佳境を迎えるころ、スタンドには涼しい風が吹いていた。もうすぐ訪れる実りの秋…
サンフレッチェ広島の53得点はJ1の20クラブ中、最多。一方、カープの292失点はリーグ最少…
それぞれのチームカラーを明確に打ち出しながら、それぞれのリーグに巻き起こす赤と紫の疾風…カープは残り29試合、サンフレッチェ広島は残り9試合。このまま広島スポーツ100年の歴史に名を刻む同時優勝を…ファン、サポーター、広島県民の願いはかなうだろうか…(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)