画像は矢野雅哉
8月31日 〇7-0ヤクルト(マツダスタジアム)
ヤクルト 000 000 000・0
広 島 000 200 50X ・7
広島通算114試合61勝48敗5分け(2日で首位再浮上、2位巨人と0・5差)
18時開始・2時間40分、31,532人
相手先発 ●高橋6回1/3、7安打6失点
広島本塁打 菊池8号ソロ、矢野1号ソロ
ヤクルト本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番ライト野間
三番サード小園
四番レフト末包
五番ファースト坂倉
六番セカンド菊池
七番ショート矢野
八番キャッチャー曾澤
九番ピッチャー大瀬良〇(19試合6勝8敗)7回111球1安打無失点
森浦
塹江
松本
台風一過の広島の夜。試合後のスタンドには涼しい風が吹き抜けた。3連戦初戦が中止となり、仕切り直しとなった第1戦は7対0快勝!お立ち台には大瀬良、末包、矢野の3人が上がった。
「先週、このお立ち台で呪縛みたいなものが解けたという話をしたんですけど、言った通りで、みんなイキイキ頑張ってくれたんできょうは気持ちよく投げることができました」
優等生を地でいく右腕の発言に、満員のスタンドが沸いた。
その立ち上がりは不安定で、初回先頭の長岡に右前打されると二回までに48球を要した。だが、三回以降4イニングでひとりの走者も出さず、七回は先頭の村上を歩かせたあと3人で片付けた。
「先週」が2カ月ぶりの白星。チームを引っ張っていくエースの意地とプライドがそうさせたに違いない。2週連続の本拠地ヒーローインタビューぐらいでは長い空白期間の借りを返せない。ただ、前回対戦(8月17日、神宮球場)の六回に5安打を集中され途中降板を余儀なくさせられたヤクルト打線を7回1安打でねじ伏せたことは大きい。
打線は今季早くも7度目の対戦(ロングリリーフ1試合含む)となる高橋を四回に捉えた。二塁打の小園を置いて末包が三塁線を破る先制二塁打。続く坂倉と菊池が倒れたあと矢野がショート左を抜く適時打で2点目を奪ったことで試合の流れを引き寄せることができた。
七回には先頭の菊池がレフトスタンドへ8号ソロ。続く矢野の高く上がった打球は強い風にも乗ってライトポールに命中した。その後、一死一、二塁となたっところで高津監督は高橋を諦めた。大瀬良に負けがついた日の神宮球場で7回4安打2点止まりに抑えられた9年目の左腕に、きっちり借りを返したことになる。
「先制点が大事だと思ったので、腹をくくって狙い球を絞ってしっかり振っていこうと思いました。8月は特に坂倉が絶好調なので、何とか後ろにつなごうという意識があったので、四番ウンヌンより打線を作ろうっていう意識でやってます」(お立ち台の末包)
「いやあ…もう入るとは思わなかったので…ナイスパワーと思いました」(735日ぶりのホームランを放ったお立ち台の矢野)
同時刻の甲子園球場で巨人が阪神に競り負けたため、わずか2日で再び首位の座が回ってきた。
お立ち台の3人と小園の活躍を振り返った新井監督は「きょうで(残り)30試合を切りましたね。まあ、周りはコントロールできないので、うちらしく全員野球で戦っていきたいと思います」として会見を終えた。