画像は広島ナンバーワンの通行人がある本通りでも活躍する新井監督…
9月1日 〇5-1ヤクルト(マツダスタジアム)
ヤクルト 000 000 001・1
広 島 002 003 00X ・5
広島通算115試合62勝48敗5分け(首位キープ、2位巨人と0・5差)
18時2分開始・2時間35分、30,287人
相手先発 ●高梨5回5安打2失点
広島本塁打 矢野2号3ラン(ランニングホームラン)
ヤクルト本塁打 -
広島登録抹消 -
広島スタメン
一番センター秋山
二番ライト野間
三番サード小園
四番レフト末包
五番キャッチャー坂倉
六番ファースト堂林
七番ショート矢野
八番セカンド菊池
九番ピッチャー玉村〇(11試合4勝4敗)8回0/3、115球6安打1失点(自責1)
S栗林52試合4敗36S
試合後、ヤクルトベンチは顔色なし…だった。今季、マツダスタジアムで9戦全敗。前夜1安打に封じられた打線は九回、プロ初完封まであとアウト3つとなった玉村を攻め、23イニングぶりの得点1をスコアボードに点灯させるのがやっとだった。
高校の大先輩、高津監督を本拠地に迎え2戦2勝とした新井監督は、熾烈な優勝争いの最中にあって”お笑いネタ”を忘れなかった。それが補強なし、ハーン以外の外国人総崩れでも”巨大戦力”と互角に渡り合うチーム力の証ではあるのだけれども…
新井監督 「タマは惜しかったですね。最後もうちょっとだったんですけど…立ち上がりから力みもなく、テンポもよくナイスピッチング!サカもナイスリードだったと思います。完封をやらせてあげたかったんですけど、勝たないといけないのでね。セーブシチュエーシュンになりましたので、栗林に行ってもらいました」
今季すでに2度の完投勝利をマークしている玉村は個人的には課題の残る試合となった。だが、チームへの貢献度はこの日もほぼ100パーセントだった。無死満塁で救援しても詰まった適時打1本に抑える守護神、そして強力なリリーフ陣がいるから七回で降板してもらっても5点差あれば何の問題もない。
-打つ方では矢野選手の連続ホームランが出ました。
新井監督 「(ちょっと驚いたように…)2試合連続ですか!えー、いやぁ(この間にネタを考える)、野間さんのホームラン(1本)越えましたね、エンターテイナーだと思います、ナイスホームランでした」
二回に三番小園の適時打で2点を先制して迎えた六回、ヤクルトは先発の高梨からロドリゲスにスイッチした。坂倉の二塁打などで二死二、三塁となって152キロの球を強く叩いた矢野の打球は前進守備だったセンター増田のグラブで弾かれフェンス前まで転がった。
加速した矢野はそのままホームにヘッドスライディグして笑顔になった。ライトポール直撃弾を1日前(七回)に放ったばかり。顔がほころぶのも無理はない。
-矢野選手が打てばベンチも盛り上がります。
新井監督 「チームのムードメーカーでもありますし、何か持ってますね彼は、はい。えー…守備もいいし、バッティングも良くなってますし、顔もいいですしハイ!」
インタビュアーが「これからも負けられない試合が…」とネタをスルーして次の話題に進もうとすると、新井監督は必死で笑いをかみ殺していた。巨人と0・5差で首位争いしていてそんなことする指揮官って…いる?
お立ち台では矢野が「ナイスパワーです!」と言い、玉村が「最後まで投げたかったです」と言い、小園が「ほんと1球1球が大事になってくるので(打てて)良かったなと思います」として締めた。3人とも失敗を繰り返しても「おい!いくぞ!まだいくぞ!失敗したっていいじゃん」(ブランド時計正規販売店TOMIYA CM)の新井塾で基本から学び直し、鍛え直し、そして優勝争いの特殊な戦いの中で育っていく…。