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2024年09月11日
編集部

サンフレッチェ広島、ルヴァン杯一冠の終わりの先に待つものは…悔しさを紫のエナジーに替えて中2日、再びピースウイングでガンバ大阪と天皇杯準々決勝

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画像はグランパス名古屋とのPK戦に敗れても前を向くサンフレイレブンを映し出すエディオンピースウイング広島大型映像装置

 

敗者のメンタリティ…ルヴァン・カップ準々決勝敗退のサンフレッチェ広島、一冠の終わりからどう盛り返すか?

 

 

Jリーグ、天皇杯、ACL、そしてYBCルヴァン・カップ…

 

 

エディオンピースウイング広島の誕生と満員のスタンドを追い風に、サンフレッチェ広島は7月10日以降、ACLを除く3大会で10連勝と無双の強さを誇っていた。

 

 

そして、負けた。ルヴァン・カップのタイトルがPK戦の末、消えた…

 

 

Jリーグ・YBCルヴァン・カップ (プライムラウンド)準々決勝第2戦(9月8日午後6時33分キックオフ、エディオンピースウイング広島)

 

サンフレッチェ広島 1-2 名古屋グランパス
(1 PK戦 3)

 

 

ホーム&アウェイの第1戦(4日、豊田スタジアム)ではサンフレッチェ広島が1―0で勝った。大迫敬介が代表戦に招へいされ、3カ月ぶり出場のGK川浪吾郎の活躍と、トルガイ アルスランのVヘッドで快勝した。

 

 

そこから中3日。エディオンピースウイング広島には2万983人のサポーターが集結した。アウェイサポーターの集結する北スタンドからの声援を受け、ピッチには森島司、野上結貴、稲垣祥、そしてパトリック。

 

 

前半9分、相手FKからそのパトリックに頭で決められた。物事には最初と終わりがある。この「最初」が余計だった。ホームゴール裏からどんな思いで紫に染まったスタンドはそのシーンを受け止めたのか?

 

 

第1戦と合計1―1のまま試合は延長戦に入り延長前半12分に東俊希が芸術的なFKを相手ゴールに蹴り込んだ。

 

 

だが延長後半7分、佐々木翔に代わってピッチに入った越道草太が自陣ゴールに向かって相手と競り合いながら痛恨のオウンゴールでトータル2-2となりPK戦へ。

 

 

そして3日にチームに合流したばかりのゴンサロ パシエンシアが先陣を切り、バーの遥か上に外すと、満田誠も止められ、最後は4人目の松本泰志も相手GKの動いた方に蹴って1-3で勝負あり…

 

 

その瞬間、湧きかえるグランパスサポーターが「一冠の終わり」を告げていた…

 

グラウンドを一周する選手たちの中で、越道草太はドウグラス ヴィエイラに背中を支えれて歩くのがやっとだった。サポーターに挨拶する際には川浪吾郎が最後まで頭を上げなかった。

 

試合後の会見で、しかし東俊希は前を見据え、中2日で迎える天皇杯準々決勝、ガンバ大阪戦に向け切り替えた。

 

それはミヒャエル スキッベ監督も一緒。さらに会見では越道草太に「晴れる日もあれば、雨が降る日もある」前を向こうと声をかけたことを明かし、勝った名古屋グランパスを祝福して「ほんとに素晴らしい2戦だった、どちらが勝ってもおかしくない。出し切った戦い」と振り返り次なる戦いを見据えた。

 

だた、あまりにも過密な日程に向けては、チームを預かる者としてさすがに疑問を投げかけた。そりゃそうだろう。ACLも含めてどう日程調整するか難しいのは誰もが理解するところだが、中2日でカップ戦をはしごする、なんてことはタイトルを死に物狂いで目指す側からすれば酷過ぎる。

 

それでも、まだタイトルは3つも残っている。さあ、PK戦負けの悔しさを断ち切り、無念さをエナジーに替えて、9・11エディオンピースウイング広島のピッチへ…(ひろスポ!広島スポ―ツ100年取材班&田辺一球)

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