予告先発は広島が森(1勝1敗)、阪神が才木(12勝3敗)
<残り19試合となって新井カープの優勝へ向けた戦いは幕引きとなった。指揮官の言う通り「チャンス」は終わるまでずっとある。しかし可能性は、といえばもう5パーセントもないだろう。>
前日(13日)のこのチャンネルの書き出しにそう書いた。その後、たまたま知人から「ネットに上位球団の優勝、2位、3位確率が乗った記事がネットにあるんだけど、カープは何パーセントだと思うか?」と聞かれたので「5パー」と即答したら「6パーセントです…」と驚かれた。
どうやら人工知能や、ややこしい計算とは無縁のこのチャンネルの弾き出す数値もけっこういけてるようだ。
ではきょうの時点ではどうか?もう誰が考えてもカープ優勝は諦め、可能性はゼロだろう。これほどイッキに急降下するケースも珍しい。そのワケはすでに説明したところではあるが…補強しない球団側の責任…
8月31日に首位に浮上した新井カープは、その時点で今季最多タイの貯金14。昨季は9月に貯金15までいったのであとちょっとだった。そのタイミングでカープOB会長の大野豊さんは「まだいろいろなことがあるでしょうから、優勝確率は60パーセントくらいかな?貯金20で安全圏内」との見方を示していた。
メディアが「優勝騒ぎ」する中でも、百戦錬磨の「栄光の左腕」の眼力はさすがだった。そこからチームは様々な要因が重なり勝てなくなった。そして貯金は6まで目減りした。
首位を行く巨人は貯金14、そして阪神は貯金8。
阪神は9月1日の時点で貯金3だった。大野豊さんはこの時、貯金二桁を前年王者・阪神の優勝への挑戦権獲得の条件に挙げていたが、そこまであと2勝となった。
昨夜は初回の速攻1点を大瀬良が近本への押し出しでパーにした時点でもう勝ち目はなかった。三回の大量失点(今のカープにとって3失点は大量)の発端となった梅野への四球も意味不明だった。
カープ打線は桐敷や岩崎を打てていない。阿部監督は大勢のイニング跨ぎに踏み切ったが岡田監督の桐敷2イニングも「予定通り」だったようで、相手の策の前にまたまた、打線が封じられた。
きょうの予告先発は1勝1敗、防御率4・00の森と12勝3敗、防御率2位、1・54の才木。勝ち目は2割ぐらいしかない。
才木は先日の菅野と双璧の”戦闘能力”を有しており、リーク最多の4完投3完封(7イニング1試合含む)。今季は7月2日のマツダスタジアムで一度だけ対戦したが、7回1安打に封じられた。
ただこの日は森下が8回4安打9三振と才木と互角以上の投球をしてスコアボードにゼロを並べたから好ゲームになった。ただ、迎えた延長に野間の送球エラーなどで3点を失い競り負けた。
才木の武器はスライダーとフォーク、快速球の割合は50パーセントの超本格派右腕。特にスライダーの進化が著しい。7月の対戦では例えば秋山は1打席目フォークで、2打席目真っすぐで、3打席目スライダーで空振り三振に仕留められた。これだけで手強さが十分に伝わってくる。
野間はフォークで2度打ち取られ3打席目で四球。菊池はスライダーで2度打ち取られ3打席目で四球。小園はカーブ、フォーク、真っすぐを打てなかった。矢野はスライダーとフォークに沈黙した。三番に入った上本はフォーク、スライダー、フォークで打ち取られた。
みんなよく粘って113球を投げさせたが、真っすぐを右前打した曾澤以外で外野まで飛ばしたのは森下の右飛と小園の左飛だけだった…
そんな才木から先越えしたスラッガーが今季3人いる。6月16日のみずほPayPayドーム福岡では阪神4-0リードの七回、先頭の近藤が真っすぐを5球続けられてライトスタンドに持っていった。まあ、これは試合の流れからして特殊ケースだろう。単に才木が勝負したかっただけ…
8月6日の神宮球場では山田がスライダーを仕留めた。8月13日の東京ドームでは初回、先頭の丸が真っすぐを捉えた。
そんなこんなできょうの甲子園で才木から柵越えする者が出れば、近藤、丸、山田レベル昇格となる。
森の方は今季初登板で阪神打線をよく押し込んだ。8月9日の京セラドーム大阪で5回3安打1失点、自責0。五回、中野に適時二塁打されたのみだった。
が、今季2度目の出番となった8月25日のマツダスタジアムでは4回5失点で返り討ちに遭った。三回、森下翔太に投じたカットボールは3ランとなってレフトスタンドへ。近本にもタイムリーを含む3安打を許した。
きのうのきょう、だから今季3度目の登板となる森はこのふたりにまた苦戦するかも…。きょう負けて6連敗となればマツダスタジアムでのCS・ファーストステージ開催が危うくなると同時にAクラス確保さえピンチ…そうなれば緊急自信回復速報が発出されて非常事態に突入する。
広島スタメン
センター秋山
キャッチャー坂倉
ファースト堂林
ライト野間
サード小園
ショート矢野
レフト末包
セカンド菊池
ピッチャー森
阪神スタメン
センター近本
セカンド中野
ライト森下
ファースト大山
サード佐藤輝明
レフト井上
キャッチャー梅野
ショート木浪
ピッチャー才木
1回表
4連勝中の才木、真夏日の陽射し浴びてマウンドへ、ほとんど夏の甲子園大会
カープ打線はもう破れかぶれ、打ってる奴から打って行こう!打順、秋山から…顔の前まっ直ぐボール、真っすぐストライク、149キロ空振り、外のフォークに腰引けてバット届かない三振、まずフォークでやられた
二番!に坂倉…スライダーストライク、カーブワンバン、151キロファウル、5球目フォーク空振り三振
堂林…変化球3つで1-2、152キロに詰まって二ゴロ
1回ウラ
いきなり森の難敵、近本…1-1からファウル3つのあと遊ゴロ
中野…3ボールからストライク2つ、6球目一ゴロ、森のカバーも Nice!
森下翔太、やばし右打者に絶好の浜風…2-1から右へファウル打球野間フェンスぶつかって捕球しようとしたが無理、5球目一ゴロ、森まずはいい感じの立ち上がり
T0-0
2回表
四番は野間…4球目フォーク空振り三振
小園…インロー150キロボール、148キロ高目ファウル、149キロ甘目ファウルこの球打たないと打つ弾なし、ワンバン、152キロファウル、変化球ファウル、最後も真っ直ぐで来たセンターライナー、外野に飛ばした、惜しかった
六番に矢野、今季2度目…1-1からカーブファウル、真っすぐファウル、フォークは内角ボール球、149キロファウル、フォーク見てフルカウント、8球目抜けたスライダーボール球空振り三振、でも矢野には打てそうな雰囲気あり、…にしても、もう4三振した
T0-0C
2回ウラ
大山…初球強い打球、ワンバン三ゴロ
佐藤輝明…フルカウント、インスラファウル、アウトロー変化球空振り三振!
井上…2ボールからチェンジアップで空振り2つ、5球目フォークで空振り三振、森、ここまでは才木とがっぷり四つ…
T0-0C
3回表
末包…真っすぐ2つボール、また真っすぐでセンターへ、近本少し下がってキャッチ、また外野には飛んだけど…
菊池…1-1からの高目真っすぐをライナー性左前打、ナイス!としか言いようがない
森…バントの構えストライク、2球目バントは小飛球、佐藤輝明15センチ及ばず、3球目でバント成功、これまたナイス!
二死二塁で秋山って最大のチャンス!…初球115キロのカーブ中飛
T0-0C
3回ウラ
梅野…1-1から一塁側ファウル、4球目外の球右打ちされてヒット
木浪…バントの構えだ、初球巧いバントされた、一死二塁
才木189センチのガタイで構えられると迫力ある…二ゴロで二死三塁
そして近本…インロー146キロストライクナイスボール、外スラワンバン、アウトローで遊ゴロ、森攻めて抑える、ガッツ溢れる投法になってます、ここまでは…
T0-0C
4回表
二番坂倉…初球148キロ快音、ライト線ギリギリフェア、ナイス二塁打
堂林ここからどうする?…バントの構えだ、初球ボール、真っすぐバントはファウル、外真っすぐバントしやすい球成功!一死三塁
四番野間ここはもうスクイズなし、勝負!…内角151キロストライクすごくスピン効いてます、2球目スライダー打ってセンター犠飛、四番策的中!まず1点、でも1点じゃ足りない、どんどんいこう
T0-1C
小園…快音も右飛
4回ウラ
中野…1ストライクからミートされた、左前打
森下翔太…初球145キロ森下翔太打ちかけて止めた、内角にカットボールでハーフスイングさせた、外真っすぐボール、牽制球、高目カットボール三塁側ファウル、外チェンジアップボールで2-2、低目133キロチェンジアップ空振り三振!
大山…アウトハイ146キロボール、ファウル、ファウルチップ、ボール2つでフルカウントからチェンジアップ空振り三振ゲッツー!
T0-1C
5回表
矢野…1ストライクから真っすぐ二ゴロ
末包…4球目カーブ打たされて平凡な右飛
菊池…1ストライクから左前打、前の打席と一緒で外の球引っ張り
森…投ゴロ
T0-1C
5回ウラ
佐藤輝明…1-1から三塁側ファウル、4球目反対方向狙い打ちされた、左前打
井上…1ストライクから三ゴロ、アウトは二塁だけ
梅野…2-1からボール球空振りで井上走って二塁アウト!エンドラン失敗、ワンバン、二ゴロ、阪神ベンチそろそろ焦り?いやまだ1点差…
T0-1C
5ウラ終わり、内野豪快水まき