画像は常廣羽也斗と滝田一希(右)
広島-DeNA23回戦(マツダスタジアム、9月15日午後6時開始予定)
8月15勝9敗1分けの広島に、なぜ急ブレーキがかかったか?
この先、どう戦うのか?まずはきょうからのDeNA戦に連敗すればBクラスなんですけど…
8月半ばからの戦いを振り返りながら「代打オレ」と言いたいぐらいの状況に陥っている新井カープを探るために、以下、きょうのカープはたぶんこうなる…|田辺一球|note の記事を転載する。(記事内で選手などの呼称は独自)
9月15日(マツダスタジアム)18時開始予定の広島-DeNA23回戦のみどころ
予告先発は広島が常廣羽也斗(0勝0敗)、DeNAが吉野(2勝1敗)
きのうの甲子園はナイスゲーム!だった、六回までは…
<今季3度目の登板となる森はこのふたりにまた苦戦するかも…>と大変失礼な予測を立てた森さん(急に敬語かよ…)は6回わずかに3安打無失点で、「ふたり」を封じた。近本は遊ゴロ2つと死球、森下翔太は三ゴロと低目チェンジアップで空振り三振!サヨナラ打の中野にしても六回にそのバットをへし折っていた。
さらに<才木は先日の菅野と双璧の”戦闘能力”を有しており、リーク最多の4完投3完封(7イニング1試合含む)>と散々、脅威を煽った才木を攻略した。
秘策は打順にあり。不動の一番秋山と坂倉を並べてどちらかが塁に出て、堂林が送り、三振の少ない野間と小園で還す…三振では事は起こらない。それが見事的中!しぶくヒット以外で2点取って右腕にボディブローを浴びせ、グラリときたところで小園トドメのタイムリー!岡田監督もこの一打にはおかんむりだった…
その時点で雨でも降ってくれれば良かったけど、青空が怪しげな雲に覆われ正に風雲急を告げる落ちになった。
新井監督は自らの継投ミスを悔いたが、その発端となったのは島内の森下翔太へのいきなりの死球。このチャンネルは何度でもそこにスポットを当てる。キーマンは森下翔太、だ。それにしても梅野はよく森浦の最後の真っすぐを見切ったものだ。さすがは四球選びの名手揃い。決して森浦が調子悪かった訳ではないだろう。
連敗が今季最長の6となり、きのうの締めで告知したとおり「緊急自信回復速報」が発出された。各自、工夫して自信を回復しないといけない。相手は「6連敗しているチームに負けられるか!」と上から目線で来るから戦う前から不利な状況にある。
さて、ちょっと今から並べる数字を見て欲しい。
8月15勝9敗1分け、と絶好調に見えた戦いにも実は8月半ば以降で陰りが見えていた。8月18日までの15試合で57得点、1試合平均3・8点は20日以降の9試合で24得点、同2・6点と1点以上も低下したのである。
最初の数字は対戦相手とのスコアと勝敗、続いて両軍の先発と責任投手、野手名は本塁打で数字は①ならソロ
8月
20日 〇8-3巨人
〇森下 ●山崎伊織 岡本和真①
21日 ●1-4巨人
床田(●ハーン)坂倉① グリフィン(〇バルドナード)
22日 〇2-1巨人
アドゥワ(〇島内) 戸郷(●ケラー)
23日 ●1-3阪神
●玉村 〇高橋遥人
24日 〇2-4阪神
〇大瀬良 ●門別
25日 ●5-7阪神
●森 〇大竹 森下翔太③
27日 ●1-2中日
●森下 〇高橋宏斗
28日 〇2-1中日
〇床田 ●小笠原 カリステ①
29日 ●1-5中日
●九里 〇松葉 宇佐見② 細川②
31日 〇7-0ヤクルト
〇大瀬良 菊池①矢野① ●高橋奎二
9月
1日 〇5-1ヤクルト
〇玉村 矢野① ●高梨
そしてヤクルト戦連勝の直後から事態は一変する。
3日 ●1-5DeNA
●森下 〇東 牧①
4日 ●1-6DeNA
●アドゥワ 〇ジャクソン 宮崎③ 梶原①
5日 ●3-4DeNA
床田(●松本) ケイ(〇坂本)
6日 ●0-3中日
●大瀬良 〇松葉 細川② 宇佐見①
7日 〇2-1中日
〇九里 坂倉① ●福谷
8日 ●3-4中日
●玉村 柳(〇齋藤) 細川② 木下①
10日 ●1-6巨人
●森下 〇菅野 坂本①
11日 ●2-9巨人
アドゥワ(●栗林) グリフィン(〇泉)
12日 ●0-5巨人
●床田 〇戸郷 坂本②
13日 ●3-7阪神
●大瀬良 〇高橋遥人 森下翔太①
14日 ●3-4阪神
森(●黒原) 才木(〇ゲラ)
9月3日以降の11試合で1勝10敗、最大14あった貯金は5になった。首位巨人の貯金は13。勝率5割ならまだライバルたちより優位な位置をキープできていた。揃って2敗ずつの森下と大瀬良はもう給料カット!とはいかないが、この期に及んでの総崩れは査定に響きそう…1点もやれない、と思って投げるからドツボにはまる、そのパターンも分からくもないのではあるが…
そんな頼りにならない打撃陣は11試合でわずかに19得点。1試合で2点も取れない計算だ。MAXで3点取るのが精一杯。逆に失点は54で1試合約5失点…8月後半(9月1日含む)は11試合で31失点だった。1試合平均約3点だから“3点打線”でも互角に戦えたが5失点じゃ試合にならない。
その要因のひとつがホームラン打たれ過ぎ病。こちらはここ9試合で坂倉の一発のみ、対戦相手は計10発…ってこれで勝てるはずもない。弓矢と大砲ぐらいの差がある。
この問題では補強に失敗した球団に零点だ。円安やらなんやかんや大変な市場であっても、ポンコツ空砲ばかりを掴まされた言い訳にはならない。二軍でドミニカ勢を育成するのは長期的視点に立ったものですぐどうこうは無理だ。
シャイナーに1億2000万円、レイノルズに8300万円払うぐらいならソト(ロッテ)を2億円で呼べばよかったし、このところ手痛い一発を浴びている細川(中日)を現役ドラフトで指名すれば良かったのに…戸根なんかを補強してる場合じゃなかったでしょう!誰が決めた、球団トップの責任だろう、見る目なし!
そしてきょうからリーグ最多本塁打のDeNAをマツダスタジアムに迎えての2連戦。雨でも降ってひと息を入れたいところだが、降水確率は早朝時点より下がって30パーセント。チケット完売だから必ず試合は開催される。
で、なぜきょう常廣羽也斗なのか?その明快な答えを誰か教えて欲しい。この負け続けの時期に唯一、勝っている九里じゃなくて常廣羽也斗ってなぜ?故障しない九里が故障してるなら話は別だが…
新井監督は九里抹消の理由を「ローテの関係」としか答えていない。勝手に想像するに、新井監督ではなく球団サイドから今回の常廣デビューの要請があったと考える方が合点がいく。球団が現場に口を出すのはいつものことだが、このクソ大事な時期にそれ、やる?
常廣羽也斗にはとにかく死四球で走者を溜めてドカンと一発はやめていただきたい。ぜひ、お願いします!
頼みの末包がさっぱりで柵越え期待率1割以下(11試合で1発)の打線は、「代打オレ」をきっと使いたい心境の新井監督がおっしゃるとおり、この先も工夫してコツコツ積み重ねていくしかない。ただし、コツコツ方式でも3点止まりではダメ。それでは甲子園の悲劇再現になる。
4点以上とって投手陣の重圧を軽減する必要がある。
何よりも俺たちはやれる!俺が秋男だー!というヒーローがたくさん出ないとこの危機的状況からは回復できない。秋男 所狭しと お立ち台…
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