画像は後半42分、ピエロス ソティリウのゴールで5-1となり喜ぶキャプテンマークを撒いた青山敏弘(左端、読者提供)
明治安田J1リーグ第37節最終日(12月1日午後2時3分キックオフ、エディオンピースウイング広島)
サンフレッチェ広島 5-1 北海道コンサドーレ札幌戦
観衆:27,105人
得点
前半8分 加藤陸次樹
前半42分 鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
前半42分+2分 東俊希
後半10分 トルガイ アルスラン
後半34分 ピエロス ソティリウ
後半42分 ピエロス ソティリウ
サンフレッチェ広島スターティングメンバーと途中出場選手
GK 大迫敬介
DF 塩谷司
DF 荒木隼人
DF 佐々木翔
MF 中野就斗
MF トルガイ アルスラン→71分 中島洋太朗
MF 川辺駿→82分 青山敏弘
MF 東俊希→88分 柏好文
FW 松本泰志→88分 満田誠
FW 加藤陸次樹
FW ゴンサロ パシエンシア→46分 ピエロス ソティリウ
控えメンバー
GK 川浪吾郎
MF 越道草太
エディオンピースウイング広島元年、J1リーグホーム最終戦のピッチに立ったサンフレッチェ広島がミシャ(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)と共に乗り込んできた北海道コンサドーレ札幌を5-1のスコアで撃破!サンフレッチェ広島は勝ち点を68に伸ばして、一週間後の最終節逆転Vへ望みをつないだ。
前日(11月30日)に柏レイソルと1-1で引き分けたヴィッセル神戸は勝ち点69で首位のまま最終節へ、勝てば文句なしJ1優勝、自力Vのポジションをキープ。また同日、オウンゴール1発で京都サンガに勝ったFC町田ゼルビアが勝ち点66でやはり逆転V目指し最終節を迎えることとなった。
12月8日の最終節、サンフレッチェ広島はパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪戦、FC町田ゼルビアは県立カシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズ戦、天皇杯に続く二冠の「Jリーグ連覇」を目指すヴィッセル神戸はノエビアスタジアム神戸で湘南戦、いずれもキックオフは午後2時…
J1勝敗表(上位3クラブなど)
①神戸 勝ち点69、20勝9分け8敗、得点58・失点36の得失点差22
②広島 勝ち点68、19勝11分け7敗、得点71・失点40の得失点差31
③町田 勝ち点66、19勝9分け9敗、得点53・失点31の得失点差22
④G大阪勝ち点63
⑤鹿島 勝ち点62
⑮湘南 勝ち点45
………
今季ホーム開幕戦(ガンバ大阪戦、2万7545人)に次ぐ2万7105人のサポーターを飲み込んだエディオンピースウイング広島での90分+5分はきっと観た人の目にその躍動を焼き付けたことだろう。そして新たにこの地に誕生した素晴らしいスタジアム空間の風景に感謝したことだろう。
様々な願い、祈り、夢や希望が渦巻く平和の翼の下での戦いが、すごいことになることは誰もが予想していたはずだ。
キックオフからいい流れで攻めるサンフレッチェ広島、先制点は前半8分。東俊希のクロスを加藤陸次樹が右足で合わせて3試合ぶりの得点をマークした。今季、リーグ戦で先制すれば18勝4分け2敗、勝率75パーセント、揺れるスタンドの声援凄すぎ…
前半20分、サンフレッチェ広島ピンチ!相手のポイントゲッター、鈴木武蔵にペナルティエリア中央からシュートを許したが枠外へ…しかしこのシーン、相当やばし…と思って見ていたら案の定、前半42分に今度はペナルティエリア中央から鈴木武蔵に同点ゴールを決められた…3連敗中のチームにとってはややズシンと来る一撃であったことは確か…
だが、前半47分、東俊希のCKは密集状態と相手GKの間で弾んでそのままゴール!この1点が、どれだけスタンドとベンチとピッチに立つサンフレイレブンを鼓舞したことか…
ピエロス ソティリウを投入した後半、サンフレッチェ広島加速…相手のバックパスに詰めた加藤陸次樹が相手GKに倒されて獲得したPKをトルガイ アルスランが決めて3-1とすると後半34分にはピエロス ソティリウで4点目!この展開を内心一番喜んだのはもしかしたらミヒャエル スキッベ監督かも…?
後半37分、川辺駿に代えて青山敏弘をピッチへ投入、キャプテンマークを撒いた6番はミシャと抱き合ってから”戦場”へ。柏好文も後半43分、東俊希に代えて送り込まれた。
試合後にあったセレモニーで青山敏弘は今度は川辺駿と抱き合い、背番号6を自分の手で後継者に手渡した。
SAMURAI BLUE、森保一監督から青山敏弘への、らしさ満開の温かいメッセージも流された。
ホーム最終戦あいさつでミヒャエル スキッベ監督は青山敏弘、柏好文両選手に贈る言葉を述べたあと、サポーターに約束した。「ACL2のイースタン戦と週末のガンバ大阪戦ではみんさんに一番いいサッカーをお見せしたいと思います!」大型映像装置には「12月8日史上最強の広島を超える!」の文字も浮かび上がった。
まだ、何も成し遂げてはいない、が、ここまでの過程はあまりにもドラマティック、そしてアウェーでの三つ巴のJ1最終節へ、広島スポーツ100年スパンの歴史に間違いなく刻まれるであろう、青山敏弘にとてもみんなにとっても特別な12月の闘いが、もうすぐ終わりを迎える。(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)