画像上はアルバルク東京相手に前半50得点の攻撃に盛り上がるベンチ風景
画像下、でも天皇杯ファイナルに進んだのはアルバルク東京だった…
第100回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会セミファイナル(2月5日、エフピコアリーナふくやま)
広島ドラゴンフライズ 75 –85 アルバルク東京
1Q: 20-24
2Q:30-2
3Q:10-17
4Q:15-23
【スターター】広島:寺嶋良、ケリー・ブラックシアー・ジュニア、ドウェイン・エバンス、山崎稜、三谷桂司朗
A東京:テーブス海、安藤周人、セバスチャン・サイズ、ライアン・ロシター、小酒部泰暉
広島ドラゴンフライズ主なボックススコア
点は得点、3Pは3Pシュート成功数、2Pは2Pシュート成功数、Rはリバウンド数、Aはアシスト数、出場時間、名前(背番号順)
2点、3P0本、2P0本、2R、5A、26:13/寺嶋良
0点、3P0本、2P0本、0R、0A、2:15/ロバーツ・ケイン
18点、3P2本、2P3本、9R、1A、30:54/ケリー・ブラックシアーJr.
0点、3P0本、2P0本、0R、0A、7:32/上澤俊喜
10点、3P0本、2P5本、1R、4A、18:58/中村拓人
25点、3P2本、2P8本、8R、2A、31:05/ドウェイン・エバンス
0点、3P0本、2P0本、1R、0A、8:11/河田チリジ
12点、3P2本、2P3本、3R、2A、18:01/ニック・メイヨ
6点、3P2本、2P0本、1R、1A、30:11/山崎稜
2点、3P0本、2P1本、1R、0A、26:40/三谷啓司朗
前半だけで50得点!一時は広島ドラゴンフライズの天皇杯ファイナルへの扉が開きかけていた。でも、Bリーグ中地区、24勝11敗で2位につけるアルバルク東京の前に後半は半分の25得点に封じられて”バスケ日本一”には届かなかった。
公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)主催のこの大会は1次、2次、3次ラウンド、クォーターファイナル(準々決勝)、・セミファイナル(準決勝)、ァイナル(決勝)という流れになっている。
大会参加チームは102。1次ラウンドでは 都道府県代表47チームが決まり、その後、B1、B2、B3のクラブも参戦する。けっきょく3次リーグに勝ち上がった8クラブはB1勢のみで、さらに4強として残ったのが三遠ネオフェニックス、群馬クレインサンダーズ、千葉ジェッツ、アルバルク東京。そのアルバルク東京 は千葉ジェッツに75-70で勝って福山に乗り込んできた。三遠ネオフェニックスは79-77で群馬クレインサンダーズを抑えてこの日沖縄でのセミファイナル、琉球ゴールデンキングス戦に臨んだ。
注)「Bリーグ前年成績1、2位の広島ドラゴンフライズと琉球ゴールデンキングスはセミファイナルからの参戦になる。
広島ドラゴンフライズにとってアルバルク東京は”組みにくし”の相手。チームに故障者が相次いでいたBリーグ第8節(2024年11月9日、10日)のアウェー戦では56-71、79-95のスコアで敗れていた。
だが、年明けからのBリーグ7戦、6勝1敗と明らかに上り調子で、この日もベストメンバーで思う存分に戦えたし(上記、主なボックススコアの各選手の出場時間がそれを証明している)、加えて優勝賞金100万ドルを懸けたEASLでも、エフピコアリーナふくやまで1月22日に開催された桃園パウイアンパイロッツ戦に勝ち1次リーグA組1位通過を決めていた。要するにアルバルク東京をホームアリーナに迎え撃つ態勢はほぼ万全…
ところが試合の方は入りでの5ー0リードからの5分半の間に、安藤周人に3点シュート5本を決められ20-24で第1クォーターを修了した。
第2クォーター、広島ドラゴンフライズ反撃開始!3試合連続でスターターを正された寺嶋良を司令塔にして、前回のアルバルク東京戦では不在だったケリー・ブラックシアー・ジュニア、ここまで全リーグ戦スターター出場を続ける”鉄人”山崎稜、さらにニック・メイヨも得点を重ねて開始2:30から0-15のランで試合をひっくり返し50-45で後半戦へ。
アリーナの声援を追い風に後半戦も…のはずだったが、しかし徐々に詰め寄られて残り4分からはリードチェンジが続き60-62で最終クォーターに入ると、開始3分で得点を奪えずその間に10点のビハインドとなり、その後残り1:47で5点差まで詰め寄るのが精一杯だった。
広島ドラゴンフライズはここから中2日で、エフピコアリーナふくやまに千葉ジェッツを迎えて第21節の2試合(チケットはともに完売)がある。3月にはEASL王者を懸けた4強争いも待っている。この日の経験をどう生かすか?朝山正悟ヘッドコーチはともに頂点を目指す!との目標を掲げている。
アルバルク東京は2014年以来の決勝進出を決めた。ライアン・ロシターが19得点12リバウンド、レオナルド・メインデルが18得点8リバウンド5アシスト、安藤周人も18得点、やはり要マークだったセバスチャン・サイズが15得点で9リバウンド。
アルバルク東京は、三遠ネオフェニックスを80-67で押し切った琉球ゴールデンキングスと3月15日、東京・国立代々木競技場で対戦する。
寺嶋良コメント
前半は僕たちが準備してきたことをしっかり遂行できたが、後半はアルバルクの修正力が上回り、結果的に敗れた。それでも、40分間を通して自分たちがやろうとしたことはやり切れた。最後に、力が及ばなかった部分もあったが、僕たちはまだ成長の途中。ここからさらに成長し、次に向けて頑張っていきたい。
昨秋のアルバルク東京戦には出場できず、この日、気合いを込めたドウェイン・エバンス
全体的によく戦えた試合だったが、第4Qで相手にやりたいようにプレーさせてしまったと感じている。後半にかけて相手のビッグマンたちのシュートが決まるようになり、僕たちもアグレッシブに攻めようとしたが、良いプレーができなかった。