サンフレッチェ広島レジーナの確固たる土台築き上げた近賀ゆかり引退へ

2025年04月08日: 編集部

画像は近賀ゆかり

サンフレッチェ広島レジーナは４月８日、近賀ゆかり選手の現役引退を発表した。5月4日（日）午後２時キックオフの2024-25 SOMPO WEリーグ第20節、ノジマステラ神奈川相模原（エディオンピースウイング広島）試合終了後に、現役引退セレモニーが行われる。

まだサンフレッチェ広島レジーナの名称すら決まってなかった2020年12月25日、ゼロからスタートした新チームに最初に契約したのが近賀ゆかり、中嶋淑乃、増矢理花、島袋奈美恵、木稲瑠那の５選手だった。

近賀ゆかりはその時点で36歳。2011年なでしこジャパンW杯優勝の主力メンバー国際Aマッチ100試合出場の経験は、生まれたばかりのチームにとって、かけがえのない財産になった。「ベレーザ、ＩＮＡＣ、オルカと、なでしこリーグで学んだすべてのことを感謝の気持ちに変えて、集大成として活躍する姿をお見せできるよう頑張ります…」と…

WEリーグ元年からその力を存分に発揮した近賀ゆかりは2023年11月にあった2023－24WEリーグカップ決勝でアルビレックス新潟レディースにPK戦の末、勝利してそのピッチ上で共に成長してきたチームメートと優勝の喜びを噛み締めた。

以後、INAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディース、日テレ・東京ヴェルディベレーザの３強の背中にピタリとつけるまでに成長したサンフレッチェ広島レジーナは2024年12月の2024-25 WEリーグクラシエカップでカップ戦連覇の偉業を成し遂げた。

2024-25 SOMPO WEリーグは現在、全12クラブが15ないし16試合を消化して、サンフレッチェ広島レジーナは３強に続く４位につけ、残りは6試合、大詰めの時期を迎えようとしている。

近賀ゆかり（きんが・ゆかり）プロフィール

生年月日 1984年5月2日（40歳）

出身地神奈川県

身長／体重 161cm／51kg

ポジション DF

■サッカー歴

東汲沢小学校サッカークラブ ⇒ 横須賀シーガルズ ⇒ 湘南学院高等学校 ⇒ 日テレ・ベレーザ ⇒ INAC神戸レオネッサ ⇒ アーセナル・レディース（イングランド） ⇒ INAC神戸レオネッサ ⇒ キャンベラ・ユナイテッド（オーストラリア） ⇒ 杭州女子倶楽部（中国） ⇒ メルボルン・シティ（オーストラリア） ⇒ 杭州女子倶楽部（中国） ⇒ メルボルン・シティ（オーストラリア） ⇒ オルカ鴨川FC ⇒ メルボルン・シティ（オーストラリア） ⇒ オルカ鴨川FC ⇒ サンフレッチェ広島レジーナ

■WEリーグ出場記録（2025年4月8日時点）

		リーグ戦	カップ戦	皇后杯
2021-22	広島	16試合 0得点	ー	2試合 1得点
2022-23	広島	16試合 1得点	2試合 0得点	2試合 0得点
2023-24	広島	6試合 0得点	6試合 0得点	1試合 0得点
2024-25	広島	5試合 1得点	1試合 0得点	0試合 0得点
通算		43試合 2得点	9試合 0得点	5試合 1得点

■代表歴

U-15日本女子代表（1999）
U-18日本女子代表（2000 アディダスカップ（アメリカ））
U-18日本女子代表（2001 アディダスカップ（アメリカ））
U-19日本女子代表（2002 世界選手権大会ベスト8（カナダ）、12月日本女子代表合宿初招集）
ユニバーシアード日本女子代表（2003 韓国大会銀メダル、2005 トルコ大会銅メダル）
日本女子代表2004 アテネオリンピックバックアップメンバー
日本女子代表2007 第5回FIFA女子ワールドカップ出場
日本女子代表2008 北京オリンピック4位東アジア女子サッカー選手権2008優勝
日本女子代表2010 第16回アジア競技大会（中国・広州）優勝東アジア女子サッカー選手権2010優勝
日本女子代表2011 第6回FIFA女子ワールドカップ優勝
日本女子代表2012 ロンドンオリンピック銀メダル
日本女子代表2015 第7回FIFA女子ワールドカップ準優勝

国際Aマッチ 100試合出場5得点

近賀ゆかり選手コメント

今シーズンをもってサッカー選手を引退することを決断いたしました。

このサンフレッチェ広島というクラブ、そして広島という街で現役生活を終えられることを心から幸せに思っています。

サンフレッチェ広島レジーナは、リーグ戦残り6試合。勝利のために、全力で闘い少しでも上の順位を目指していきます。まだまだ足りないところのある私たちですが、皆さんの応援の力を借りることで強さを発揮できるチームへと成長してきています。いつも支えてくださっているサンフレッチェ広島ファミリーの皆さんの声援が、私たちの大きな力になっています。そして私は、怪我から必ず復活し、サンフレッチェ広島レジーナの力になれるように全力で努力を続けます。

感謝の気持ちを直接お伝えできるようたくさんの方にご来場いただけると嬉しいです。ピッチに戻れることを信じて、最後の瞬間まで自分らしくチャレンジしていきます。

5月4日ホーム最終戦
エディオンピースウイング広島でお待ちしています。

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