松山坊ちゃんスタジアムのヤクルト対広島戦は雨のため二回終了時にノーゲームになった。
夕方から振り始めた雨はその後、雨脚が強くなり午後6時30分のプレーボール時にはすでにグラウンドに水が浮き始めかなり怪しい状況だった。
試合開始後も砂を入れるなどして試合続行に努めたがマウンドの状況が悪くなり二回終了後、10分ほど中断して審判団がノーゲームを宣告した。
ヤクルト先発の成瀬は2回で打者8人に対して菊池の三塁線を抜く二塁打1本とロサリオへの四球1つ。緩急をつけた投球が冴えていた。
広島先発の大瀬良は初回、先頭の川端の強い打球が水の浮いたグラウンドではね、サード梵が弾く内野安打から一死二塁のピンチを招いたが山田を一邪飛、雄平を二ゴロ。変化球をうまく投げ分けた。二回も一死から武内にショート内野安打を許したが中村、大引を簡単に打ち取った。
大瀬良は前回、7日の巨人戦で杉内と投げ合い、「スミ1」のままゼロ8つをスコアボードに並べた。しかし九回、レフト天谷の拙い守備から同点にされ140球の熱投をふいにした。
昨季、ヤクルト戦には4試合に先発して3勝無敗、防御率3・29。1試合しか投げていない中日を除けばセ・リーグ勢の中で一番相性がいい相手で、開幕から”3度目の正直”となる今季初勝利を目指したが雨に泣かされた。