動向が注目されるのに報道量が少ない菊池涼
日本シリーズが終わり、FAの話題がスポーツ紙を賑わす(この表現もいつまで通用するのか…)季節になった。
FA権の有資格者は11月1日までに、在籍する球団にその意思を伝えればFA権を行使できる。
宮崎で行われている侍ジャパン合宿では、10月24日、海外FA権を有する西武の秋山と広島の菊池涼に取材が集中した。
宮崎合宿は26日まで。27日には沖縄に移動して2次合宿に入る。31日から沖縄セルラースタジアム那覇で「カナダ強化試合」2試合を行い、11月5日に台湾で始まるプレミア21の1次ラウンドに突入する。決勝戦は11月17日の東京ドーム…
宮崎合宿に参加中の會澤は10月10日に会見を開き、3年合計6億円プラス出来高での契約更改を明らかにした。一方、菊池涼の方は會澤らとともにマツダスタジアムで秋季練習を続けながら、球団側との話し合いについては、何も明らかにしないまま宮崎に入った。球団側からも何のコメントも出されていない。
よって菊池涼は合宿先でその決断を明かすことになる。カープファンからすれば今、菊池涼はどんどん”手の届かない”ところに行きつつあるようなイメージではないか?
昨年、やはりFA移籍問題の渦中にあった丸は日本シリーズ終了後、広島球団と接触を図りながら、ファン感謝デーやNPB AWARDSを経て、11月30日に馴染み記者たちに囲まれてカープファンに別れを告げた。ENGカメラもいたが、場所は薄暗いマツダスタジアムの駐車場だった。
今回、菊池涼に関する報道は極めて少ない。実はシーズン中から菊池涼にスポットを当てた報道というのは多くない。広島でスポーツ紙一面に取り上げられた選手の顔ぶれを見ればそれは一目瞭然だ。
よって、FA移籍やポスティングに関する問題ではますます情報量は減る傾向にある。広島球団と菊池涼はどのタイミングでどんな決断をいつ下すのか?その時はどんな発表になるのか?
その決断しだいでは、リーグ3連覇のあとBクラスに転落した再出発の佐々岡カープは、かつて會澤と丸を結んでいたセンターラインの大変革を迫られることになる。(ひろスポ!・田辺一球)
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