サンフレッチェ広島は10月27日午後、所属の千葉和彦選手が、公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(以下「JADA」)が、平成28年9月25日に実施したドーピング検査において、同選手から、AとBの容器に分けられて採取された検体のうちの1個(A検体)より、禁止物質(特定物質)の「メチルヘキサンアミン」が検出されたとして、JADAより「違反が疑われる分析報告及び違反が行われた旨の主張に関する通知 並びに暫定的資格停止に関する通知」(平成28年10月21日付)を受けた、と発表した。
これにより同選手は、「暫定的資格停止」のため、当面、あらゆる公式試合への出場及びチーム練習、催事への参加が禁止となる。
「メチルヘキサンアミン」は、興奮作用のある物質として世界アンチ・ドーピング機構によって禁止物質(特定物質)に指定されている。
同選手は、意図的に当該物質を摂取したことがないため、JADAに対し、正式な手続きに則って、当該物質が検出された検体(A検体)と同時に採取された検体(B検体)による再検査とともに、事実関係の解明をはかるべく聴聞会の開催をサンフレッチェ広島側が要請した。
サンフレッチェ広島では「選手への教育などアンチ・ドーピング規程の順守に細心の注意を払ってまいりましたが、所属選手への標記通知により、多くの関係者のみなさまに ご迷惑をお掛けしますことを深くお詫び申し上げます。当クラブは、今後の事実関係の解明に向けて、JADAに全面的に協力してまいります」とのコメントを発表。
サンフレッチェ広島では、ミキッチ選手が接触事故を起こして出場停止の処分が発表されたばかり。シーズン大詰めを迎えようとしているサポーター、クラブ関係者にとって残念なニュースが続くことになった。