画像は広島県サッカー協会旗
日本サッカー協会は4月23日、天皇杯 JFA 第 100回全日本サッカー選手権大会の方式を大幅に変更して開催すると発表した。
3月14日にすでに開催方式を変更しており、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、記念すべき100回大会は大幅な変更を迫られる。
今回の変更で参加チーム数は元来88チーム出場だったところが50チームにまで縮小される。開幕は5月23日から9月16日に延期される。
7回戦のノックアウト方式で、1回戦から準々決勝まではJクラブを除く47都道府県代表とアマチュアシードの本田FCで争われる。Jリーグ勢の出場は2020シーズンの明治安田生命J1リーグ上位2チームとする。2チームは12月27日の準決勝からのシード枠として出場することになる。Jリーグとすれば、天皇杯以外の公式戦を開催できる機会の選択肢が広がるメリットがある。
さらに1回戦から3回戦まではトーナメントのやぐらを同じ地域でまとめる方針も発表された。感染対策としては効果的だ。
今回の決定によってJ2とJ3のクラブは予選、本戦の出場権を失う。このため、各都道府県協会は新たに出場チームを決定する必要性に迫られるケースが生じる。
1回戦から4回戦までは入場無料となるが、無観客試合も想定される。決勝は2021年1月1日で変更なし。
広島県サッカー協会では4月6日に県代表決定戦の中止を発表し、前年度優勝のSRC広島を「推薦」の形で天皇杯県代表チームとしている。
なお、優勝チームに与えられるAFCチャンピオンズリーグの出場権は、Jクラブ優勝時にはそのまま出場権獲得となり、Jリーグ以外のチームが優勝した場合はAFCクラブライセンスがないためにJ1クラブへ振り分けられる。
今回の変更は5月の理事会で正式決定となる。
J1勢にとって、この決定は「W優勝」を狙う上で非常に大きなものとなる。しかもACL出場権がついてくるから大打撃を受けているクラブ収入面でもプラス材料になる。
「優勝」を掲げて城福体制3シーズン目を迎えているサンフレッチェ広島はまだ、前身の東洋工業時代を除いて天皇杯優勝がない。広島スポーツの100年の歴史は天皇杯に数々の歴史を刻んできた。今回の大会方式変更で、サンフレッチェ広島はその頂点に立つことができるだろうか?
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(2016年12月1日掲載)
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