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2014年11月27日
編集部

菊池の大ブレークで広島の次なる注目株は「一番・ショート田中広輔」

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11月27日、広島の主力組の契約更改がスタートして菊池が4600万円増の年俸8500万円でサインした。(金額は推定、以下同)。

菊池は年俸1000万円でカープのユニホームに袖を通し、1年目のオフのアップ額は500万円、昨年のオフは2400万円の大幅アップ。しかし今回またその倍額に近いアップ額を勝ち取った。数字の増減を厳しく評価する球団幹部が「文句のない成績」という評価がそのまま金額に反映されたかっこうだ。

「二番セカンド」菊池。先の侍ジャパン、日米野球でもはまっていたこの”持ち場”は、野村前監督からチームを引き継いだ緒方監督もおそらくフィックスするだろう。

そうなってくると広島の来季を見据えた場合、あとは誰が菊池と二遊間コンビを組み、一、二番を打つのか?

広島は今季、最後の最後で大失速。特にクライマックスシリーズ、ファーストステージの阪神戦は21イニング連続無得点の不名誉な記録とともに幕を下ろした。その主たる原因は野村前監督がシーズン大詰めにきて一、二番を動かしたことにあった。

8月の終わり、首位巨人に1ゲーム差まで急接近した時の一番はロサリオと鈴木誠也。9月に入ると天谷、堂林、木村、梵…。そしてクライマックスシリーズでは二番、三番だった菊池と丸を一、二番に変更して自分たちの首を絞めた。この一連の様子を野村前監督の隣で野手総合コーチとして見守っていた緒方監督なら、一、二番を固定したいと思うのが自然の流れだ。

今季、一番を任された選手はほかにもいる。小窪とルーキーの田中広輔だ。しかし小窪は1試合のみ。田中は6試合ほど一番を任された。

一時期、大瀬良の新人王のライバルとして浮上した田中は110試合で86安打、9本塁打、34打点、10盗塁。打率2割9分2厘の好成績を残した。広角に打ち分けパンチ力もある。進塁打も打てる。さすがは即戦力、という打撃力だった。

サード、ショートともに守るが、守備力を確認した首脳陣は8月以降ショートで起用。それまでショートだった梵は爆弾を抱える膝への負担を軽くするためサードに回った。(この時期、堂林がライトに回ったのはそのためだ)

菊池の”前座”で更改を終えた田中は「高い評価をいただきました」と倍増の年俸2200万円でサインしたことを報告した。大卒と社会人の違いはあるが最初の契約更改では菊池を上回った。

菊池は1990年3月生まれの24歳。ぜんそく持ちの少年が出身地の東京より空気のいい環境を選び、武蔵工大二高、中京学院大と野球エリートと無縁の道を歩んできた過去がある。

田中も1989年8月生まれの同級生。こちらは東海大相模高から東海大、JR東日本という野球エリートだ。

ただし守備のプレースタイルは菊池は「異次元プレー」が十八番、田中は「菊池とは違って堅実なプレー」(本人)と対照的だ。

だが、二遊間の両方が同じようなプレースタイルだと、互いの良さを打ち消してしまう恐れがある。タイプの違う二遊間でシーズンを通して守ることになれば、広島の新たな武器になる可能性が高い。

攻撃面ではどうか?

今季開幕は一番・丸、二番・菊池だった。一番・丸の代わりを田中で補えると緒方監督が判断すれば来季の開幕一、二番は田中・菊池となる。田中の今季の盗塁死は3つ。盗塁成功率は76・9パーセント。一番バッターの目安となる成功率80パーセントは目の前で、昨年盗塁王の丸の70・6パーセント(26盗塁)をしのいでいる。

さらに菊池は今季、23盗塁で成功率69・7パーセント。仮にこの3人が並べばセ界一ハイレベルな三つ巴の盗塁王争いが可能になる。

なお菊池は涼介、田中は広輔…、でゴロもいい。プチ情報として田中は今オフに今春入籍の亜子夫人とハワイへの新婚旅行を予定し、菊池の方は”婚活”中…、である。

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