阪神との2位攻防戦で連日大入りのマツダスタジアム
マエケンの完封勝利で昨夜、2位阪神に1・5差に迫った広島。「(大きな災害を受けた)人のためにもとにかく多く勝って、みなさんに喜んでもらえるように…」(お立ち台のマエケン)の言葉を胸に、2位攻防第2戦に臨んだが、阪神先発・能見の前に四回まで無安打、さらに五、六回とゼロが続く。
実は能見と前回対戦した8月9日の京セラドームでも7回5安打で1点を奪うのがやっと。この試合で9試合ぶりの白星を手にした球界を代表する左腕が、今回も広島打線の前に立ちはだかってきた。七回につかんだ無死三塁のチャンスでも梵、小窪、田中がわずか8球で打ち取られともに無得点のまま、八回の攻撃は八番、會澤から…。
その初球、ひざの高さのチェンジアップをジャストミート。打球はファンと広島市民の夢を乗せ高々と舞い上がり左中間スタンドへ。さらに二死から菊池もチェンジアップを振り切って、レフトポール際場外へ10号ソロ。夏休み終盤の子どもたちの思い出作りにもなる一発で、試合の行方を決定づけた。
「相手の投手の倍、200球以上もボールを受けて、會澤の集中力は素晴らしい」と野村監督。
完封勝利の可能性さえあった能見にふた振りで黒星をつけ、直接対決2連勝。スコアボードの半旗が風に揺れ、スタンドのこいのぼりも半旗状態で泳ぐ中、「全身赤」の限定ユニで戦うナインたち。その姿は、昨夜に続く超満員のスタンドに、そして中継などを通じて応援している市民・県民に向けて、諦めないことの大切さを示すメッセージになった。
広島市内の臨時避難場所などから届いたメールをご紹介します
お一人目
いつも様々な意見を拝見し楽しませて頂いてます
東京都品川区在住のアーチェリー部員といいます
初めてメールさせていただきます
20日の豪雨の際は広島市安佐北区大林の実家に家族と帰省中でした
深夜、土石流が一階に流れ込み一階で寝ていた高校生の長男(もちろんカープファン)を叩き起こし危機一髪で二階に上がり九死に一生を得ました
停電し真っ暗闇の中、二階の部屋で一階を土石流が流れる轟音を聴きながら一夜を明かしました
幸い家族全員無事でした
長男を叩き起こすのが10秒遅れていたら長男と私はこの世にいなかったと思われます
実家は土砂で埋まり壊滅状態です
八木や緑井では未だに捜索が続き、なかなかこちらへは自衛隊も消防もきてくれず復旧にはかなりの時間を要しそうです
現在近隣の小学校体育館に数十名の方達(年配者が多い)と避難しています
そんな中でも避難中の皆さんは体育館に設置されたテレビのスポーツニュースや新聞のスポーツ欄を楽しみにしています
カープの試合結果に一喜一憂です
カープが愛されていることを実感しています
ひとまずご報告まで
(避難中の体育館から)
お二人目
広島市のトップは、謝ればいいのかもしれませんが、我々被災者はどうしたらいいんでしょう。我が家は泥に囲まれ、車は押し潰されていますが、家の中のものは持ち出せます。
しかし、近所の方が何名も亡くなり、まだ、行方不明の方もいらっしゃいます。現場はものすごい状況ですが、少し離れればいつも通りの生活があります。
私たちも避難しようと考えてはいましたが、避難勧告が出てないから大丈夫だろうとつい思ってしまいました。ニュースでは、こんな兆候があったら避難するべきだなどの論調もありますが、やはり、避難しなさいとの情報が入らなければ、なかなか避難できないものです。
私は、雨のレーダーをチェックし、真っ赤な部分が来ているのに、なぜ、避難の声を掛けなかったのか、悔やまれてなりません。
広島市や広島県、国は今回を教訓として、早期に避難できるシステムをしっかりと考えていただくことと、復旧、生活再建に全力を上げて取り組んでいただきたいです。
でも、カープが勝つことは喜びです。是非、被災者に勇気を与えてください。がんばれカープ!
がんばろう安佐北・安佐南!