昨夜、前橋で巨人に完敗を喫した広島は「北関東での連敗ストップ」を賭け、栃木県の宇都宮清原球場である巨人戦にエース前田健太を立てて臨む。
広島は昨年9月2日、3日、4日に長野、群馬、栃木であった巨人戦で3連敗を喫し、首位までのゲーム差をイッキに4まで広げられた苦い思い出がある。
昨夜も含めると巨人の北関東遠征の盛り上げ役に徹する形で4連敗中。しかもチームは現在、単独最下位の低空飛行を続けており、「熱い語り口調」で知られる緒方監督の口数も最近、めっきり減りつつある。
巨人の先発は菅野。前田と菅野の投げ合いは4月9日のマツダスタジアムに続いて今季早くも2度目となる。
ここまで4試合で28回を投げ自責6、防御率1・93の菅野に対して前田は4試合29回で自責5の防御率1・55。数字的にはほぼ互角だ。
前回の”直接対決”では菅野が初回、安部、菊池の一、二番に連打を許し丸の内野ゴロで失った「スミ1」が決勝点になった。
菅野はこの試合、8回7安打完投。一方の前田は3度、得点圏に走者を背負いながらも粘り強く投げ続けて7回6安打の無失点ピッチングだった。
ただ、前田は前回15日のヤクルト戦(松山坊ちゃんスタジアム)で石山と投げ合い、逆に「スミ1」を許して8回完投しながら今季初黒星…。
「スミ1」に笑い「スミ1」に泣いた前田にとっては昨年9月3日の前橋での巨人戦で手痛いツーランを浴びた「一番長野」は要注意。
一方の菅野も前回対戦で3安打されるなど大の苦手にしている「一番安部」との対戦が待ち受ける。
クオリティスタート成功率100パーセント右腕同士の激突…、果たしてどんな結末となるか…???