広島が3日連続超満員のマツダスタジアムで見事、巨人3タテをやってのけた。
前回対戦で煮え湯を飲まされた菅野に対して初回に丸の犠飛と松山適時二塁打で2点を先制すると三回にも丸の犠飛と新井貴浩の3戦合計で5本目となる適時打で4-0とリードを広げた。
得点は田中、菊池の一、二塁コンビで2点ずつ。完璧な攻撃だった…ように見えるが実はそこには意外な隠し味?が…。
初回、先頭の田中が二塁打を放ったあと菊池の送りバントは一塁側へ。これを一塁手のフランシスコが捕球にいかず内野安打となって菅野の足を引っ張った。
さらに三回にもまったく同じ形で無死二塁となり、菊池のバスターは投ゴロ。菅野が一塁に投げようとしても前進守備のフランシスコの戻りが異常に緩慢で、我慢しきれない菅野からの送球を案の定、フランシスコのエラーを誘いこれで菅野は完全にノリ損ねた。
フランシスコといえば3連戦初戦の九回、インフィールドフライサヨナラ劇の”主演男優賞”だった。さらに昨日の第2戦でも初回、新井貴浩のファウルフライを完全捕球できず直後の先制2点適時打をアシストしている。
最下位広島の巨人戦3連勝には「マツダスタジアムの野球の神様」の手助けがあった、と理解していたが、実はその存在は相手の守備の時のグラウンドに潜んでいた、ということか?
なお巨人・原監督もそのあたりのことは十分に察していたはずで、五回の守りからはフランシスコをベンチに下げた。
しかし”厄払い”のタイミングとしてはすでに遅きに失した感があり、広島先発・野村の出来から見てすでに試合の大勢は決っしていた。