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2023年07月29日
編集部

名門・古豪決戦お見事!粘る広島商打線は広陵の倍の6安打、しかし勝ったのは八回から真っすぐ勝負した高尾響の広陵~第105回全国高校野球選手権記念広島大会決勝戦

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高尾
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画像は八回になって球威が増した広陵エース高尾響

第105回全国高校野球選手権記念広島大会第12日(7月29日)

 

広陵と広島商、ともに夏の甲子園に23度ずつ出場している名門・古豪同士による決勝がぶんちゃんしまなみ球場で行われ、広陵が3対2で広島商を破って5年ぶりの夏切符を掴んだ。

広陵はベスト4入りしたセンバツに続いての2季連続出場。昨秋の新チーム結成から県内無敗のまま再び甲子園の頂点を目指す。

なお今大会注目度ナンバーワンの広陵三番・真鍋慧は二ゴロ、死球、四球、中飛。大会通算では20打数5安打1本塁打5打点に終わり、甲子園で”復活”を告げることになりそうだ。

 

<ぶんちゃんしまなみ球場>
広島商 010 000 100・2
広 陵 102 000 000・3

 

足も使えてスラッガー揃いの打線と絶対的エース高尾響(2年)擁する広陵と、今大会1試合平均14安打とどんな状況でも攻撃できる広島商…

 

戦前のひろスポ!予想は五分と五分。結果は1点を巡る好ゲームで、安打数3本の広陵に対して広島商は倍の6本。さらに広島商バッテリーは広陵自慢の”二盗攻撃”を2度とも阻止した。広陵・中井哲之監督は勝利監督インタビューで次のように答えた。

「本当に粘り強くて、高尾対策もしっかり取られていて厳しい試合だったんですけども、ここっていう時に点が取れて非常に良かったと思います」

そう、広陵の得点は「ここ」という序盤だけ。四回以降は広島商エース左腕・桝上空人(3年)の前に打者18人を送り無安打に抑え込まれた。(出塁は3四球、犠打エラーなど5人)

広島商としては三回、一番から攻撃の広陵打線に対して先頭の田上夏衣(3年)を歩かせたのが悔やまれる。こういう試合ではムダな四球はエラーといっしょ。そのあと一死満塁から広陵看板選手で2年生バッテリーを組む只石貫太に中前適時打された。結果的にはこれが決勝点になった。

広陵
只石貫太の2点タイムリー

8回完投した桝上空人にも惜しみない拍手が送られたが、大会ナンバーワン右腕・高尾響の凄みを増したピッチングにも見るべきものがあった。

準決勝まで4試合に投げて無失点、プラス無四球。しかし積極的に真っすぐを振ってくる広商打線はこれまでとは勝手が違っていたのではないか?

二回には連打で無死一、二塁とされダブルプレーの間に初失点。五回には初四球も与え、七回には先頭にふたつ目の四球を与えたあと、送りバントで一死二塁とされた直後、桝上空人に適時打された。

照りつける真夏の陽射しの下、体力の消耗は激しくこの頃は下半身が使えない”立ち投げ”になっていた。…なので勝利の女神は・三塁側広島商ベンチに少し傾いた。

だが、それはほんの一瞬の出来事だったようだ。

八回、一番から始まる広島商打線は右腕の前に空振り三振、空振り三振、セカンドゴロ…100球を越えて真っすぐの勢いが戻っては、もう対応しきれない。

広陵バッテリーは九回も真っ向勝負を挑んできた。

四番・荒谷龍ノ介主将(3年)はフルスイングで真っすぐを捉えにかかったが空振り…そしてショートゴロ、五番、六番もセカンドゴロと空振り三振に終わり、独自大会を除けは令和初の両校頂上決戦は広陵に軍配が上がったのである。(ひろスポ!取材班&田辺一球)

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