昨日、藤浪を攻略して今季初の4連勝をマークした広島がきょう先発予定の阪神・能見も攻め崩し最下位からの脱出を図る。
能見には前回、4月26日のマツダスタジアムでの対戦で完封されたが、このあと広島はDeNAとの3連戦(マツダスタジアム)でも2度の完封負けと打線がさっぱりだった。
ところが5月に入ると神宮でのヤクルト3連戦で合計13得点、マツダスタジアムに戻っての巨人3連戦では合計20得点と打線に気合いが入ってきた。
特に巨人との第1戦で九回、「インフィールドフライサヨナラ勝ち」を収めてから各打者の振りがガ然、良くなり始めた。昨日の試合でも自己最速158キロをマークして力でねじ伏せにかかってくる藤浪に容赦なく連打を浴びせKOした。
広島打線が活気づく要因となっているのは四番にどっかりと腰を据える新井貴浩の存在に加えて、4月25日の阪神戦(マツダ)から一番に固定された田中の働きが大きい。
チームは開幕から「日替わり一番打者」を余儀なくされていたが「一番・田中」で攻撃にリズムが生まれるようになった。ここ3試合で見ても5得点と十分にその役目を果たしている。
ただ、前回の能見との対戦では空振り三振、見逃し三振にファウルフライ2つとさっぱりで攻撃の起点となり損ねた。
本来は「左投手を苦にしない」(田中)打撃スタイルがウリの選手。きょう、見事リベンジを果たすようなら、広島先発予定のジョンソンが安定感抜群なだけに広島の勝利は間違いなし…、だ。