5月10日の甲子園、広島が7-2で阪神を一蹴して今季初の6連勝をマーク。5月3日に神宮でヤクルトに敗れた時点であった借金8をイッキに返済し、勝率5割ラインを射程にとらえた。
4月には「1点負け打線」「得点力セ・リーグ最低」と書き立てられた打線は、これで5試合連続の二けた安打となりその間、実に42得点。起爆剤となっていた「四番・新井」が「左手中指伸筋腱脱臼」で出場できないため、その対応が注目されたこの日は強打のキャッチャー、八番の會澤がキーマンに。
二回に阪神先発のメッセンジャーから右前に先制適時打を放つと、3-0の六回には2号ツーランをカープファンで埋まるレフトスタンドに叩き込み、メッセンジャーはこの回限りとなった。
五回に挙げた2点も先頭の會澤の放った中前打が起点になった。2四球などで一死満塁として丸の二ゴロが併殺崩れとなる間にまず1点。さらにダブルスチールを仕掛けて田中がまんまと生還した。
広島の連勝はすっかり有名になった「サヨナラインフィールドフライ」から始まったが、巨人3連戦では田口のあと杉内、菅野のヘビーローテを打ち込み、甲子園でも藤浪、能見、メッセンジャーの表ローテを粉砕した。
右足首痛の黒田に加えて、新井ももしかしたら復帰まで少し時間を要する可能性が出ている中、飛車・角抜きで広島はどこまで連勝を伸ばせるか?
なお、広島と言えばサンフレッチェ広島も現在、J1リーグで5連勝中。10日午後7時からホームのエディオンスタジアム広島でこれまた関西勢のガンバ大阪と6連勝を目指して対戦するがこちらも一時期の10位から暫定3位まで順位を上げている。