広島東洋カープは28日午後、プロ13年目の久本祐一投手(35)、10年目の梅津智弘投手(31)、14年目の上村和裕捕手(31)、12年目の松本高明内野手(30)、15年目の迎祐一郎外野手(32)に来季の選手契約を結ばないことを通告した、と発表した。左肘手術を受ける久本は育成選手として再契約する見込み。
久本は「若い選手の多い広島は近い将来、必ず強くなる」という当時の落合監督の言葉を胸に2012年オフ、広島に移籍。昨季は43試合に投げ、球団初のクライマックスシリーズ出場に貢献した。
しかし今季は左ひじを傷めて6月30日に抹消され、再調整を続けながらそのままシーズンオフを迎えていた。今季は8試合の登板に止まった。
梅津は今季、初めて一軍登板ゼロに終わったが、ウエスタン・リーグでは28試合に投げて5勝1敗3セーブ、防御率3・55だった。
過去9シーズンで279試合に登板しているが2012年は9試合、昨年は8試合と出番が減っていた。
15年目の迎は野村前監督の肝入りで2010年シーズン途中に交換トレードでオリックスから移籍してきた。2012年には55試合に出場して打率2割2分7厘、昨年は42試合で打率2割1分7厘と期待に応えることができず、今季はわずか4試合、1安打に終わっていた。
14年目の上村は2004年の球界再編を経てオリックスから広島に移籍。しかし一軍では通算で15試合しか出場しておらず昨季に続いて今季も一軍には上がれなかった。
12年目の松本は2011年には一軍で38試合に出場したが2012年、2013年とも一軍出場なし。2013年の開幕直前に左アキレス腱断裂の重症を負って、リハビリを経ての復活を目指していた。
広島では今季、横山が20年の現役生活に別れを告げて引退。そのほかでは、永川光(育成)、齊藤、大島、上野がすでに戦力外通告を受けている。