メジャーリーグの選手会が10月30日、ワールドシリーズ終了でFAとなった121選手を発表した。
メッツの松坂大輔、ブルージェイズの川崎宗則、ヤンキースの黒田博樹やイチロー、そしてワールドシリーズで注目されたロイヤルズの青木宣親らも名を連ねた。
松坂については、すでに「日本一」に輝いたソフトバンクが触手を伸ばしている、と伝えられている。
また、来年の2月で40歳になる黒田の動向も注目されている。
2007年のシーズンで広島に別れを告げ、海を渡った黒田はドジャーズでの4シーズンに続いてヤンキースでの3シーズンを終え、メジャー通算で79勝79敗。ローテーション投手として”日本人ナンバーワン”の評価を得るまでになったが、今後については高額年俸と年齢のバランスをどう見るか?で、その評価が分かれることになりそうだ。
古巣の広島では毎年、この時期になると電話連絡などで黒田と接触を取り、また年俸提示なども行ってきたが、今回はどうか?
関係者の間では「野村監督の下での黒田復帰はあり得ない」という見方が一般的となっており、緒方新政権の誕生でその”壁”もとっぱらわれた、という声もある。
黒田本人もかつて「大阪のお好み焼きより広島風の方が口に合うようになった」とコメントしたほどで、”心のよりどころ”は広島にある、と考えて間違いないだろう。
オフには必ず広島に”戻り”知人らと会食などをして充電し、マツダスタジアムで自主トレも行ってきた黒田がこの先、どんな決断をするのか。もちろん、黒田の今後を占う上での”優先権”はクオリファイリングオファーも含めてヤンキースが握っている。