1月17日にあった新加入選手記者会見のあと、報道陣と談笑する織田強化部長(中央)。この日の中国新聞が小谷野薫前社長の市長選立候補を伝えた。
サンフレッチェ広島は2月20日に臨時株主総会を行う。広島市長選に出馬する小谷野薫前社長(すでに退任)に代わる新社長就任を承認する見通し。
すでに中国新聞ほか複数のメディアが織田秀和(おりた・ひでかず)強化部長の新社長就任を相次いで報じている。
織田強化部長は広島市出身。広大付属高校から筑波大学に進みマツダへ入社。サンフレッチェの前身であるマツダSCでプレーしていた当時は、のちに日本代表を率いてドーハの悲劇を経験するハンス・オフト監督に高く評価されていた。
サンフレッチェ広島の創生期からずっとクラブ運営にかかわり、当時の今西和男強化部長のもとでスカウティングやチーム補強のノウハウを学んだ。
その誠実で温厚かつ明るい人柄は誰からも好かれ、またこれまで経営危機やチームの弱体化など幾多の危機に直面してもその都度、持ち前のガッツで難局を乗り切ってきた。
強化部長の立場で最近では森保体制を後方から堅実にアシスト。「地方のハンディはあるが、常時、リーグ戦賞金圏内(昨季までは7チーム、今季は最大5、最少3チーム)を目指せる戦力を整備することを目指す」としてきた。
また、浦和レッズに次々に人材を引き抜かれる現実についても触れ「またサンフレッチェ広島が好きです!という新たな人材がどんどん出てきてくれるようなチーム、クラブ作りをこれからも続けていかないといけない」と話している。