草の根レベルの市民、サポーターの「声」、企業再建などの専門分野で蓄積された数字に裏付けされた「合理的な手法」、そして広島土産になりそうな?その「キャラ力」を”3本の矢”として選挙戦のフィールドに持ち込み、サンフレイレブン並みの雄叫びでゴールを目指す小谷野薫氏
等身大こやのん
こちらは前回市長選を勝ち抜いた松井市長のワッペン。この”勝負”はスコアレスドローか…
札幌、相模原、静岡、浜松とともに政令市広島市の市長選が3月29日、告示された。
4月12日投開票の広島市長選の立候補表明者は現職と新人の計5人。現職の松井市長は神社で必勝祈願のあと、中区の平和大通り沿いで出陣式を行った。
中央が松井市長、画像はひろスポ!読者提供
駐車場経営の荒木実氏は中区内で街頭演説、広島民主商工会元事務局長の河辺尊文氏も中区で出陣式を行った。元飲食店経営の橋本征俊氏も中区で出陣式を行った。
異色の出陣式を中区のど真ん中、若者の行きかうアリスガーデンで行ったのがサンフレッチェ広島前社長の小谷野薫氏。特定の政党や団体の支援は求めず、市民との対話を重視する姿勢を貫きながら準備を進めてきた甲斐あって、広場に入り切れないぐらいの人たちが集まり、小谷野氏の演説に聞き入った。
市民ニーズ、市民のお好みは熟知…、といわんばかりのサッカーで言うところの位置取り
小谷野氏の演説の要旨
広島の未来は明るいのか、暗いのか、それを決める最終決戦、広島市長選の時がやってまいりました。
弱者を切り捨て、景気と財政を悪化させ、市民の声を無視し、利権にまみれた不透明な政治プロセス。そんなもはまっぴらゴメンです。すべての利権、しがらみを廃して市民のための明るい広島市政を取り戻します。
私は過去の経験を最大限に生かして広島の未来への投資と財政再建を両立させます。
被災者の方々の心に寄り添う災害復旧、復興を成し遂げます。
広島の街はいま、大きな閉塞感に包まれています。みんなで明るく元気で楽しい広島の街を作っていきましょう。
私は一日25時間、いや30時間働きます。市民の一大事に決して寝坊はしません。
マニュアルがなくてもしっかり仕事はします。暗黒の組織選挙を打ち破りましょう。
このあと、会場は”スタジアム仕様”に早変わり…
「さあ行こうぜ! どこまでも 走りだせ! 走りだせ! 輝け 俺達の誇り ひろしま ひろしま…」の大合唱と笛と太鼓が広島パルコの壁面にこだまして青い空へと広がって行った。
そのあと選挙カーに乗り込む小谷野氏は「2位じゃダメなんだー!」と絶叫。ほら貝の音が100万都市のど真ん中に響いて2週間の選挙戦の幕が上がった。
個人的に応援に駆け付けたサンフレッチェ広島 久保允誉会長の話
彼は強い信念を持って市長選に立っています。特に土砂災害の時に義援活動をする中で、市政の対応の遅さなどを肌で感じ、自分が変えていきたい、スピードをもって広島を変えていきたい、ということでした。ほかにも安佐市民病院やアストラムラインの延伸問題、あるいはスタジアム問題。全部、市民はどうなっているのかわからない、その非常に不透明な部分をどんどん市民の声を入れながら解決していく…。市民球場跡地についても広島に来られたいろいろな方が「どうしてあんなに長期間、あのまま空いたままなのか?何も決まらないのか?」と、みんなそう思われているんですね。市民もどうなっているのか?という思いが強い。そういった声にしっかり耳を傾け、スピード感をもってやっていってもらえるのではないかと思います。