プレーボール直前の「試合中止」を受け、マツダスタジアムをあとにするファン
先発が予定されていた雨男マエケンのせいではないが、7月22日にマツダスタジアムで開催予定だった広島対中日戦は雨天中止となった。
だた、中止が決まったのは午後5時45分。場内に中止のアナウンスが流れると、赤い雨具をまとったカープ女子から悲鳴!?があがった。
…だけではない、苦情も聞こえてきた。
「私の時計で17時52分に場内放送がありました。甥っ子の家族が遠方から来るため、ずっと気をもんでいたのですが、道も大変込んでいてやっとスタジアムの前まで来たところで中止です。払い戻しも面倒なシステムですが、もっと早く発表できないのでしょうか?」(60代男性)
「前にも似たようなことがあったね。以前の市民球場と違ってコンコースに客を入れて、売るだけ売って、みたいに感じるね。これじゃ”やるやる”詐欺じゃないの?監督すべき立場の広島市はどう思ってるんだろうね…」(40代男性)
「お弁当を買って、広げたとたんに中止でした。雨の中、こんなに人が多くては、ゆっくり食べることもできません。難しいとは思いますが、あの屋内練習場は使わせてもらえないのですか?」(40代女性)
…手慣れたファンの多くはおとなしく!?手際よくスタジアムをあとにしていたが、この状況に首を傾げるファンも少なくないことが判明。
球団サイドでは最終判断に向け、きめ細かな対応をしているが、今回の場合はプレーボール前後に雨雲が来る予報になっていたこと、先夜からの雨でグラウンド状況がベストではないことなども考慮すれば、”夏休みの3万人大移動”のムダを多少なりとも回避できた可能性は大、かも?
マツダスタジアムでの観戦は席種が多岐にわたり、雨天時の払い戻し金額も様々となっているなどおカネを使う側としては細心の注意も必要。(詳しくはカープHPに明記)また雨天時はそれでなくても大混雑の周辺道路の渋滞に拍車がかかり、子どもやお年寄り、弱い立場の人たちには雨の日はかなり厳しい観戦環境になっている。
最寄のJR広島駅からの導線に屋根もなく、マツダスタジアムから一歩外に出ると雨や真夏の強い日射しを遮る施設、屋根の類がほとんどない。
今季はここまでマツダスタジアムで開催した38試合のうち32試合までが2万8,000人以上の大入りで雨のコンコースはもう大変な状況…。
こうしたハード面と、先に述べたソフト面の現状をよく把握して、特に夏休みに遠方から訪れたり「マツダデビュー」するファンのみなさんは、観戦をより有意義なものにしたい。