12連戦の1、2戦目を黒田と前田健太で落とした広島がマツダスタジアムに戻って仕切り直し…とするはずのDeNA戦に4-6で逆転負けした。3月31日以来の勝率5割に戻した状態で「逆転優勝へ運命の12連戦」に勝負をかけたハズが、あっという間に借金3逆戻で優勝争いから脱落した。
試合は六回を追えて4-2。ひろスポ!で「マエケンや黒田よりすっゴイ!」の特集記事を組んだ福井がDeNA打線を4安打に封じ、2-2の同点で迎えた六回の攻撃では福井の代打小窪が勝ち越しタイムリー、さらには菊池がDeNA二番手の三嶋から押し出し四球を選びリードを広げる理想的な展開に一度はなりかけた。
だが七回、二番手ヒースが1点差とされさらに二死二、三塁のピンチを迎えると緒方監督は大瀬良を投入。この変則的な継投は七回こそ成功したものの、八回には大瀬良3失点、という最悪の結果を招き、さらにその裏の攻撃では一死一、二塁から菊池のセカンドライナーで二塁走者の野間峻祥が飛び出しゲッツー、九回も無死二塁、代打松山の右前打でホームに突っ込んだ新井貴浩が憤死とバタバタ続きで「指揮している自分の責任」と緒方監督も白旗をあげるしかなかった。
この日のマツダスタジアムは3万1,583人の大入りで、見渡す限り真っ赤…、ではなくビジターパフォーマンスは青!
広島球団による、ベイスターズファンのビジパフォ締め出し問題の波紋について開幕前からひろスポ!では紹介してきたが、それが開幕第4戦からの横浜スタジアムでの3連敗(トータル7連敗)に繋がり、以来ずっと借金生活…。
そして今夜はロースコアで勝ち切るための生命線、大瀬良炎上で勝ちパターン崩壊…。
出口の見えなかった二桁安打なしの連続記録の方はセ・リーグワーストタイ手前の25試合でストップさせたが、それでも「3点取られたら終わり」の悪い流れはそのままで、七回にヒースが3点目を許した時点でもう負けは必然だった…?
加えて、大声援を送る広島ファンに負けないほどの迫力で「広島倒せ!」のコールを繰り返すビジパフォ、ベイチャンテの前にあえなく敗れ去る…という今季、何度も見せつけられた負けパターンの繰り返し。
前夜、中日に6つ負け越した広島のDeNA戦の負け越しはこれで7つとなり、見事にオチをつけられたことになる。