(撮影・春木 睦子)
サンフレッチェ広島が鬼門の小瀬町・山梨中銀スタジアムでヴァンフォーレ甲府を2-0で撃破!年間勝ち点を68に伸ばしてJ2首位をキープすると同時に年間順位では3位以上が確定し、チャンピオンシップ(CS)進出を決めた。
J1通算最多得点記録にリーチをかけている佐藤寿人とともに、第1ステージ開幕戦で甲府相手にゴールを奪っているドウグラス。前半15分にJ1屈指の堅い守りをこじあけたのは、その左足だった。
左足を振り抜くと、ゴール右に先制弾が吸い込まれた
相手ゴール左、エンドラインぎりぎりからの清水の高い浮き球の折り返しを、ペナルティエリア外、ほぼ正面から左足ボレーでミラクル先制弾!
左サイドを賭け上げる清水
さらに29分、相手ゴール前の混戦から清水がゴール。今度はアシストでドウグラス。清水のゴールは2012年9月の名古屋グランパス戦以来3季ぶりと、こちらもミラクル弾になった。
2点目を決めて仲間たちに祝福される清水
早い時間帯に2-0となったことで、ここからは森保監督のタクトの振りどころ!?
残り2節とその先を見据えての選手交代は…
まず後半18分、お決まりの左藤寿人OUT、浅野IN
「攻め難い〜!」とピッチで思わず口にした寿人は6戦連続でJ1通算最多得点記録ならず
2-0のスコアからの出番となった浅野は積極的にスペースへ走り込むことで相手の動きに”ロス”を生じさせた
後半35分にはミキッチOUT、佐々木が古巣相手にIN
昨季まで3シーズン慣れ親しんだピッチに立つ佐々木
そして後半41分には殊勲のドウグラスから”オプション”皆川にスイッチ…
CSでも予想されるパワープレーで起死回生の一撃が期待される皆川
90分を戦い、シュート数は広島7、甲府6。CKは広島わずかに1、甲府6、そしてキープ率は広島43パーセント、甲府53パーセント。
それでも試合前の森保監督の言葉通り、相手ゴールに2発を「ねじこんだ」広島、快勝!! 勝ち点で並んでいた鹿島アントラーズが湘南ベルマーレに第1ステージと同じ1-2のスコアで敗れたため、広島の次節でのVの可能性が出てきた。
また年間順位1位を争う浦和レッズは激戦を制し4-3でFC東京に勝利。このため広島は得失点差で1位をキープし、残り2節の争いがさらに熾烈になってきた。