ボール回しで笑顔を見せる浅野
ガンバ大阪との天皇杯準決勝の大一番を前にサンフレッチェ広島の浅野拓磨が「頭を使った」ゴールを虎視眈々と狙っている。
浅野はリーグ戦途中出場だけで8ゴール。一躍、時の人となりJベストヤングプレーヤー賞を受賞した。
持ち味は「浅野拓磨は風になる…」のひろスポ!連載にもあるとおり、その卓越した突破力。だが12月に入っての4ゴールはすべて絶妙のポジションに飛び込んでのヘディングシュートで決めている。その内容は次のとおり。
12月2日 チャンピオンシップ第2戦、ガンバ大阪戦(エディスタ)
0-1の後半31分、柏が右サイドからクロスを上げ、これを浅野が高い打点のヘッドで見事に押し込む。
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12月13日 クラブW杯2回戦、マゼンベ戦(大阪長居)
2-0の後半29分、寿人OUT、浅野IN。その4分後、青山のロングパスが右のミキッチに通り、ドウグラスがニアへ、浅野がゴール正面へ走り、ドウグラスが相手DFを引っ張り、浅野のヘッドがまた炸裂!3-0。
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12月26日天皇杯準々決勝、FC東京戦(長崎県立)
0-1の後半32分、寿人IN、茶島OUT。寿人ワントップ、ドウグラスと浅野のシャドー。後半40分、左サイドにスイッチした柏の高く強いクロスに浅野、滞空時間の長いヘディングシュート。ゴールネットに突き刺さり同点。
さらに延長前半13分、ミキッチのクロスが相手DFに当たり、ニアポストに詰めた浅野がヘディングシュート。GK榎本の反応遅れる。2-1勝ち越し。
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さらにクラブW杯3位決定戦、広州恒大戦では1-1の後半38分、右サイドで柏がゴールラインまで攻め込みクロス。ニアサイドの浅野のヘディングシュートは相手GKのクリアを経てクロスバーを叩いたが、その跳ね返りをドウグラスが頭で押し込み決勝点。浅野のアシストがチームを世界3位の座に導いた。
12月のこの4得点について浅野は次のように自身のプレーを分析する。
「不得意な頭でのシュートに関しては12月はトレーニングに取り組んでいます。でもそんなにすぐにうまくなるはずはない(苦笑い)。でも中への入り方は常に意識しています。FC東京戦でも寿人さんがニアに走ってDFが一気に下がって、2列目が空いてるな、と薄々感じていましたから」
もちろん、スピードも健在。9月26日J1第12節、清水エスパルス戦では足技が冴え2ゴール。それ以来、キックでのゴールからは遠ざかっている。
「ゴール前での動きのクオリティを上げていってより相手が恐怖感を覚える選手になりたい。その印象が相手についているなら、逆にスピードで、と得点パターンを増やしていければいいと思います」
中2日での準決勝、そして決勝の舞台。浅野がシーズンラスト2戦でもチームの勝利のカギを間違いなく握っている。