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2016年01月07日
編集部

「旧広島市民球場跡地サッカースタジアム建設募金」をスタートせよ!

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旧広島市民球場跡地
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旧市民球場跡地を建設候補地としてデザインされたサッカースタジアム模型。さまざまなプランが様々な関係者の手で発表されている。

 

「広島サッカースタジアムは、~なぜ、旧広島市民球場跡地でなければならないか?~」というレポートがひろスポ!に届いた。広島を拠点に長年、活動されたジャーナリストM氏の「提案」をそのまま掲載する。

なお、ひろスポ!では読者の皆様の声(書式自由)を引き続き募集している。

投稿は report@hirospo.com

新サッカースタジアム取材班

広島中心市街地の核は楕円形の2拠点で形成する

広島駅前地区と紙屋町・八丁堀地区。楕円形とはこの二つの円が結ばれたもので、それぞれが核を持ち、両地区は大量輸送機関で結ばれる。

広島駅前の核はマツダスタジアム、一方の紙八地区は旧市民球場跡地に建設されるサッカースタジアムが担うことになる。

マツダスタジアムができて7年、周辺の賑わいはそれ以前と比べて数段高まった。そのことは購買力、集客力調査でも明らかであり、紙八地区の落ち込みは歴然としている。

さらに駅前B、C両ブロック、及び広島駅北口の開発が完了した暁には、その差はさらに広がることが予想される。その点から、旧広島市民球場跡地での集客力がある活用策の”実施”が早期に求められる。

高齢社会を迎える広島市は中心市街地を「コンパクトシティ」と位置付ける

  1. 高齢社会では、半径1キロ圏内であらゆることが済まされる。居住、買い物、医療、文化(映画、図書館)、スポーツ観戦等々…。

カープで証明されたようにプロスポーツの持つ波及効果は極めて大きい。広島駅前の核=マツダスタジアムに対して、上記の趣旨から旧広島市民球場跡地=サンフレッチェ広島も使用する多目的サッカー専用スタジアム(注・陸上競技トラックがないスタジアムをサッカー専用との表記で表す)という図式が成り立つ。

旧広島市民球場跡地を公園型多目的スペースにした場合、とても年間100万以上の集客は望めない。

サッカースタジアム建設に対してのネガティブな意見に反論

昨年末に地元紙が、今サッカースタジアム建設が検討されている宇品と旧広島市民球場跡地の比較を掲載していた。それによると、建設費、収容人員等、ほとんどの項目で宇品有利の「書きぶり」であった。それはハードの側面だけをとらえたもので、ソフト的要素はほとんど無視されていた。

建設費、収容人員…、それらはどこで積算されたものか?例えば、新国立競技場のように「条件」を提示して、コンペすれば思いもよらないデザインが出てくることは十分予想される。敷地面積の狭隘さ、高さ制限等もよく指摘されるが、例えばハノーバー公園及び児童文化会館なども含めて土地の利用を考えれば良いのではないか?

年間利用回数、観客動員数などへの懸念についても、ことあるごとに「サッカー専用スタジアム」は叩かれている。

年間40試合で1試合2万人程度では「にぎわい創出はとても望めない」との意見があるが、施設を複合施設とする、ホテル併設とまではいかないが、ショッピング、飲食店舗を一階に設け通年利用を可能にすれば話はぜんぜん変わってくる。事実、今話題のガンバ大阪の吹田市にできた新ホームスタジアムには数多くの貸会議室や結婚式場まで組み込まれている。

さらに、フィールドをサッカー専用とせず2019年のラグビーワールドカップ日本大会や、さらには桜ジャパンの活躍で人気復活の兆しがみられるラグビー競技との併用とする手もある。

マツダスタジアムは旧広島市民球場時代とは大きく状況が異なっており一般利用を厳しく制限しているが、旧広島市民球場跡地にサッカースタジアムが完成した暁には女子サッカーのアンジュビオレ広島の試合、高校サッカー、少年サッカーなどにも開放して音楽イベントなどにも貸し出す。ちょっと知恵を出すだけで、年間100万人のにぎわい創出は十分見込める。そう見込めるのに、わざと、意図的に見込みたくないかのような空気をもう広島市民はすでに感じている。

利便性における優位性について

かっての旧市民球場時代、カープのゲームが終わるといつの間にか観客がはけていた。それは何よりも交通の結節点であるからである。バスセンター、市内電車、さらにはアストラムライン。紙屋町交差点にはタクシーが待機している。

今ではJR新白島駅の登場でさらに利便性は高まっている。新白島駅は紙屋町から十分に歩いて行ける距離にあり、春の陽射し、秋晴れのもとなら逆に歩いて行きたくなる場所にある。

旧広島市民球場跡地
サッカースタジアム模型を南北軸で見る。左に本川。スタジアム周辺全方向に人の流れが作れるのが旧広島市民球場跡地の大きな特徴。例えば白島新駅へはスタジアム右端から北へ伸びる国道54号線沿いに徒歩、自転車で行ける。もちろんバス、タクシー、アストラムラインでも白島方向へ行ける。旧広島市民球場跡地では利用者が自家用車も含めて交通手段を柔軟に選択できる。

新白島駅
アストラムライン新白島駅を南側から望む

新白島駅
逆に北側のJR駅側からアストラムライン駅を望む。画像の左手奥方向に旧広島市民球場跡地がある。なお隣接する屋根付きバス停からは三次、福山、府中、因島など多方面への高速バスも止まるため利便性が高い。

交通の利便性における宇品との差は歴然、スタジアムに足を運ぶ、見に行こうという動機づけの上で最も重要な要素である。そもそも今のエディオンスタジアム広島の交通アクセスの悪さが新サッカースタジアム建設の大きな理由のはずが、なぜまた交通インフラの脆弱な宇品…となるのか?

スタジアム建設費について

いまの広島商工会議所会頭が全く旗を振ろうとしないところに大きな問題がある。が、ただ待っていると恐らくろくなことにはならない。なので、先手を打つ必要がある。

まず「旧広島市民球場跡地にサッカースタジアム建設募金」活動を早急に立ち上げる!募金第一号は久保会長にお願いしたい。久保会長はJIチャンピオンになった祝賀パーティ-ーで「金も出すが、口も出す」と”宣言”!?している。10億円程度出せばと松井市長も湯崎知事も、深山会頭も宇品とは言い出せないだろう。

久保会長
松井市長、湯崎知事も参列する中で「金も口も…」と宣言するサンフレッチェ広島、久保 允誉会長

その意味からしても3月と言われているサッカースタジアム建設場所決定時期(広島市の担当者は宇品前提で下準備を進めているようだ)に「圧力」を掛ける必要がある。

最後に…

森保監督はクラブW杯で勝ったあと現場インタビューで「広島を世界に発信できた」と語っていたが、長崎出身の彼らしい発言であり、その意味からも世界に発信する可能性がカープより大であるサンフレッチェ広島の本拠地を、爆心地近くに設けることは極めて大きい意義がある。

松井市長は「街づくりは20年、50年先を見据えてやらなければいけない」と言っている。高齢社会を迎える中で、こうした施設がどこに立地するのがベストか、そのことの説明責任が求められるであろう。

松井市長
ひろスポ!調べではすでに昨年末の時点で、宇品地区の広島みなと公園はサッカースタジアム建設候補地から”落選”、松井市長の決断までの時間はもう限られている

単なるハード(建設費、収容人員)だけで決めるとしたら、上記のこととと相矛盾することになる。

いずれにしても早急な行動あるのみである!

文責・元ジャーナリストM

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