湯崎知事がサンフレッチェ広島も「確認」済みとするサッカースタジアム検討協議会、右にいる小谷野委員が山根副会長に向けた視線がそのすべてを物語っている。なお、宇品・出島地区の物流関係者は広島みなと公園へのスタジアム建設に対し「物流確保の確信がない限り反対」の立場を貫いているが、衰退著しいこの界隈の活性化の切り札としてスタジアム建設に期待する会社は物流以外だと多い、との声もある。
広島県の湯崎知事が3月22日、会見でサッカースタジアム問題について述べた。その内容をほぼそのまま記すともに、街の声(★の部分、ひろスポ!で街の声を代弁したバーチャル)を添付した。
3月22日、湯崎知事会見
サンフレッチェ広島についてはですね、えー、そのぉ、先般資料を提供させていただいてますのでそれをご参照しただきたい。
(サンフレッチェ広島の)ご提案の内容についてはまだ、ご承知のとおり詳細をお伺いできていないので、いいとか悪いとか評価できていない状況。
★久保会長が早期4者会談を求めている、早急に話をすればいい!
その中で久保会長がいろいろおっしゃって紙もいただいているんですけど、検討協議会での意見、根拠がないとか検討が不公平、不公正だという風に一方的に断じていらっしゃるようなところがあって、これはちょっと対立を作り出すような印象がありまして…
★検討協議会は、副会長に南区出島に会社のある山根木材の現取締役会長、山根恒弘氏が就任したその時点ですでに「不公平、不公正」、対立の構図を創り出したのは山根副会長の方!本来なら小谷野委員らサッカー関係者に寄り添う立場なのにことごとく反目しあう協議会が繰り替えされ、その無用の産物が提言として今の3者会談に提出されただけのこと。
…と受け止めてます。久保会長がエディオンの社長として100億円サンフレッチェ広島に投入してきた思いが通じないという気持ちは非常によく理解できるのですけども、しかしながらこういう形で対立構造になっているのは大変残念だなと思ってます。
★サンフレッチェ広島が赤字経営となり、マツダが母体となっての運営が行き詰まり、誰も手を挙げない中、火中の栗を拾ったのが久保会長という過去がある。また、サンフレッチェ広島の誕生時に、母体となるマツダがしり込みする中、その背中を後押ししたのは当時の竹下県知事。行政としての継続性がないことを久保会長が暗に訴えているのが湯崎知事は分からないのか?「大変残念」なのは、これまで長らくスタジアム問題を先送りされてきた久保会長やサンフレッチェ広島の方だ。
で、あの、スタジアム検討協議会での議論は候補地をみなと公園と跡地にするという議論以外、まったく承服できないとおっしゃっているんですけども、それであればなぜ検討協議会が結論を出した時に、小谷野社長にも結論としてこれで確認をいただいているんですけども、その当時ではなく今、問題提起されているのはなぜか?我々にはわかりづらい。
★検討協議会は議事録を作らず、県・市・商議所に都合のいいところだけまとめて、小谷野委員の発言などはカット、それを提言書として当時の4者会談に提出。小谷野委員はいくら議事録のことを言っても途中から議事録はなしになり、最後に印をつく議事録もない。そんなサッカースタジアム協議会は「公式のものとは思えない」と最後に小谷野委員がはっきり話していたという事実がすべて。先日、県議会で指摘されても今なお、議事録は未公開。しかも旧広島市民球場跡地も併記されこの時「みなと公園優位」とはなっていないのに、どうして久保会長の出番となるのか?
…という風に思ってます。それで今後のえー、スケジュール、我々の判断ですけども、もともとサッカースタジアム検討協議会があって、これが1年半かけてえー、これ当時は結論を出すのが遅すぎると大変、批判をされまして、それを受けた作業部会、これも1年ぐらいかかってこれも遅すぎると、大変強い批判をいただいておりました。で、森保監督とか織田社長と意見交換した時にも、検討がずるずる伸びていくことが最も心配なひとつである、という風におっしゃってこられました。一方でこういう状況になっていて、真摯に話し合うことがかなり必要なのは当然でありまして、期限ありきというのはあまりにも硬直的すぎるだろうと思ってはいます。
★なんか、はっきりせんのう!昨年7月の3者会談、3者である知事、市長、会長の口から一度も「早期実現」「急いで」「遅すぎると言われているので」などの言葉は出とらんで!それこそ議事録見たらええ!その時点で、本当は建設場所を決めるだんどりじゃったのに、先伸ばしたのは3者会談自身。だいたい県サッカー協会も含めた4者会談だったのに、県サッカー協会が外れざるを得ない状況にしてしもうた…。裏で見えない力が働き、4者会談から降りざるを得なくなった、との声もあるで。そのあとはサッカー関係者ゼロでの作業部会っていったい何なんじゃ?ついでに言わせてもらうが、織田社長は広大付属で知事の先輩じゃろう。アカシア会の先輩が旧広島市民球場跡地と言うとるのに、知事はどうしても聞かんらしいが、もっと上におるアカシア会の先輩への配慮もあるんか?
以後、記者質問への対応
質問 期限ありきではないと?トップ会談(3者会談)を開かない?開いても結論は出さない?
知事 それは現時点ではお話合いができていないので何とも言えない。
質問 久保会長は4者会談を提案。開催に前向き?
知事 県も市も商工会議所も必要だと考えています。
質問 独自案についての詳細が聞けてないということで、4者会談はいつ?
知事 それはできるだけ早い方がいいと思います。ひとつはスタジアムについて当時、小谷野社長から時間がかかりすぎだと大変怒られた、非常にお叱りを受けていたんですね。ですから最終的な結論をずるずる伸ばしていくのがいいのか?というのがあるんですね。
★そこがおかしい。小谷野委員は山根副会長ら市・県・商議所サイドの立場にある委員が次々に本論以外のところで不要とも思える論議に時間をかけることを指摘したまで。その時の「お叱り」より今の久保会長の「お叱り」の方が遥かに重く広島の未来に直結する。
まあ、この最後、時間がかかってしまって結論を出すタイミングで新しい提案が出ているわけですから、これをですね、どういう風に時間との関係で考えていくのか、お話してみないので、それを進めていかなけれえばいけないと思っています。
記者 サンフレッチェ広島側が作業部会に投げかけている質問の回答がない。このままで3者会談を開く意味もどうかと思うし、3月中の結論は難しいのでは?
知事 それ含めてですね、事態の推移を見て行かないといけないと思いますが…。
★ここにきて、急に時間、時間?知事が国政に出る話が聞こえてくるが「宇品に決めてハイ、サヨナラ、今度は国の立場で宇品を仕切る」はありえんよ!
以上、広島新サッカースタジアム取材班