サッカースタジアム検討協議会は開始からほどなく重たい空気に包まれるのが当たり前のような状況になった
4月1日付の日刊廣島(日刊広島新聞社、発行人 山本茂生、広島市中区鉄砲町8番15号、電話082・227・2890)が、サッカースタジアム検討協議会の問題点について傍聴した市議と県議の証言も交えながら、詳しく報じた。
記事の一部
計19回、2014年春から2015年末まで、1年半を費やしてスタジアムの建設場所、スタジアムの施設内容、複合施設・多目的使用の内容、建設スキーム、資金計画、運営方式などの主要課題を何ひとつ決めることなく、今の旧広島市民球場跡地か広島みなと公園か、という不毛の論議の元だけを生んで解散したサッカースタジアム検討協議会。
その内容がここまで一般の人々の目に触れることがない一方で、3月24日にも「広島みなと公園で決定」と表明するはずだった松井市長、湯崎知事らはことあるごとに、広島みなと公園の「優位性」の主たる理由をこのサッカースタジアム検討協議会の最終とりまとめである「提言」にある、とメディアに対し説明してきた。結果的には3者協議会開催が延期され「広島みなと公園」案は”強制終了”の声すらあがってもおかしくない袋小路状態だが…。
ただ、この「サッカースタジアム検討協議会」頼りの松井市長、湯崎知事らの論調は、肝心の議事録がないことを県議会で3月、指摘されたあたりから雲行きが怪しくなり、「公表する」とした広島市、広島県の担当者はいまだにその内容を明らかにしていない。
さらに、4月3日にアップされた東洋経済オンライン「サンフレッチェ広島”新スタジアム”はどうなるか?渦中の久保允誉会長に独占インタビュー」の記事の中で…
サッカースタジアム検討協議会の11人の委員のうち、サンフレッチェ広島代表取締役社長(当時)の小谷野薫氏と広島県サッカー協会から出席していた野村尊敬名誉会長らふたりの計3名が最終とりまとめへの「署名を拒否」したにもかかわらず、「提言」として松井市長、湯崎知事らに提出された…
…という事実まで明かされている。要するに検討協議会の正式なとりまとめなどこの世には存在していない。
2014年4月1日にスタートしたひろスポ!は、サッカースタジアム検討協議会の怪しげなその空気をいち早くキャッチして、今日まで蓄積してきた。
それらを何度かに分け、
ひろスポ!は見た!「サッカースタジアム検討協議会」で誰がどのように広島みなと公園に誘導しようとしたのか?
の連載をこのあとスタートさせる。
過去のサッカースタジアム検討協議会の生の声などを改めて紹介することで、日刊廣島報道や久保会長のコメントとの整合性などを、サッカースタジアム「検討」に本気で情熱を燃やす全国のサポーターや関係者に伝えるために…
広島新サッカースタジアム取材班