広島の黒田博樹投手が5月20日の阪神戦(甲子園)で先発する。
首の神経の痺れやそれに伴う右肩の痛みなどで出場登録を抹消され、別メニュー調整で中12歩の復帰マウンドとなる。
その黒田、やはり広島が25年ぶりの優勝を目指すならキーマンである。
なぜか?
広島は現在、すっゴイことになっている。
4月23日の阪神戦(マツダ)で黒田が先発した試合のスコアが3-2。黒田が7回無失点で試合を作った訳だが、このあと昨夜までの全22試合で「6点以上点が入れば勝率100パーセント、5点以下なら勝率0パーセント」という極端な傾向を示している。
このことは開幕前に緒方監督が目指すべき形として掲げた「先行逃げ切り、僅少差ゲームをきっちり勝ち切る」スタイルとは大きく異なっている。そして打線は水物。現在、12球団ナンバーワンの破壊力を誇るカープ打線もこの先、そうあり続ける保証はない。
黒田はそういう意味ではチームを本来、目指すべき方向へと修正する”スタビライザー”安定装置のような役割も果たす。
なお、「6点取れば勝ち…」のスコアは以下のとおり。
4月24日 阪神戦 ●2-6
26日 ヤクルト戦 〇11-3
27日 同 〇8-0
28日 同 ●4-6
29日 中日戦 〇9-4
30日 同 〇12-2
5月1日 同 〇10-7
3日 巨人戦 ●2-3
4日 同 〇6-1
5日 同 ●2-4
6日 DeNA戦 ●0-6
7日 同 〇10-4
8日 同 ●1-7
10日 ヤクルト戦 〇6-3
11日 同 ●2-5
12日 同 ●3-4
13日 中日戦 ●5-6
14日 同 △3-3
15日 同 〇9-0
17日 ヤクルト戦 〇9-0
18日 同 ●3-11
19日 同 〇7-6