みなさんはカープ優勝パレード、あるいは優勝報告会、観に行かれましたか?ついに長年の私たちの夢がかないました。かくいうわたくしも…
…これぐらいのカープファン(注・筆者は中央)ですので、たいへん感動しました。
さて、前々回のこのコーナーで、スポーツの練習や試合中における歯や口腔の保護、ケガの軽減にはマウスガードは最適です、というお話をさせていただきました。
また、専門的なノウハウのある歯科医院ではカスタムメードのマウスガードも作っています、ということもお伝えしました。当医院ホームページにも関連情報も掲載しております。
www.motoyama-dental.com/UNDER%20ARMOUR/underarmour.html
また、前々回には親知らずの影響によって下顎が接触プレーなどで骨折するケースについてもお話しました。
私たち歯科医の”守備範囲”はカープ菊池選手には遠く及びませんが、かなり広範囲に渡っています。
顎について、さらに話を進めていくと、顎の脱臼も接触プレーなどにおいてしばしば起こります。口を開けた状態で横からの打撃などが加わると起こる可能性が高く、例えばバスケットボールで肘が顔面に当たった時など注意が必要です。
脱臼したら口を閉じることが困難になり、激痛も伴いますからたいへんです。外から見ても明らかに形態異常も認められます。
こういう場合にはまず落ちついて、深呼吸するなどリラックスすることが一番です。自然に脱臼した顎がもとに戻るケースもあります。痛みとショックで緊張してしまい、噛む筋肉を収縮させたままではもとに戻るものも戻らなくなります。頬を左右とも軽くマッサージしてみるのもいいでしょう。ただ、元に戻らないようであれば専門医に診てもらうしかありません。
小さなお子さん、小・中・高校生のみなさんは、歯ごたえのある食物を大きく口を開けて元気に食べる!そして元気にグラウンドに飛び出して行く!そうした日常生活の積み重ねを意識していただくことがしっかりとした顎の成長のために大切になってきます。
大人にも見られる症状ですが、最近では「顎関節症」に悩む方も多くいらっしゃいます。次回はそのお話をする予定です。
しばらくカープの試合がない、ちょっと寂しい毎日となりますが、次回また元気にお会いしましょう!
執筆者紹介
本山歯科医院 院長 本山 智得
歯学博士・臨床研修指導医
医療法人本山歯科医院(広島市中区上八丁堀7-9、牛田行きの広電バス合同庁舎前で下車してすぐ )
www.motoyama-dental.com/index.html
本山 智得 略歴
平成4年3月 大阪歯科大学 卒業
平成7年4月 広島県歯科医師会会員
平成12年4月 広島県歯科警察協議会委員
平成13年10月 医療法人 本山歯科医院 理事長
平成15年4月 広島県歯科医師会 学術部副委員長
平成16年4月 広島大学歯学部 非常勤講師(現在に至る)
平成17年12月 臨床研修指導医(現在に至る)
平成19年4月 広島市歯科医師会 学術部理事(現在に至る)
平成21年4月 広島県警察歯科医会 委員長
平成23年4月 広島県警察歯科医会 専任理事(現在に至る)
平成23年8月 第6管区海上保安本部海上保安歯科医
平成24年7月 保存治療専門医
平成27年7月 広島市歯科医師会総務部理事日本歯科保存学会会員・評議員
日本歯科審美学会会員
日本接着歯学会会員
日本口腔インプラント学会会員
日本アンチエイジング歯科学会 理事(旧日本歯科漂白研究会)
日本レーザー歯学会会員