近年、変化の激しい基町のランドスケープ、手前が中央公園芝生広場、ここに複合型多目的スタジアムができたなら、高齢化や施設老朽化などで課題山積の基町高層アパート群へも大きなインパクトを与えることができるだろうか?
基町高層アパート群も一歩中に入れば県営アパート群は解体の真っ最中、ほかにも様々な工事が行われている。
解体作業を待つ、県営中層アパート群
手前は解体現場、中央の県営アパートはもうすぐ解体か?
広島のサッカースタジアム問題は年内の進展が「ない」ことが決定的になった。すでにひろスポ!では11月27日に次の記事をアップ済み。
泣く年、くるう年でまた年越しか…サッカースタジアム問題は年内進展せず?基町地区住民と3者会談側の話し合いはいつ?
hirospo.com/pickup/34236.html
この記事の中では…
基町地区での声をいろいろ拾い上げていくと、どうやら12月中に2度目の”話し合い”を行うことは難しいようだ。一方、3者会談側の代表的な役割を果たしている広島市文化スポーツ部の杉山朗部長は「住民のみなさんがじっくり話し合ってから、連絡が来るのを待つ」立場にあるという。なるほど、広島市が吹田市や北九州市や京都市に次々、スタジアム建設問題で追い越されていく理由がよく分かる。スタジアム推進のリーダー役である行政側に「早期実現」の意欲なし、である。
…と記した。今回、その確認のため再び現地の声を拾い集めて総合的に判断した結果、年内の基町地区住民側と広島市並びに3者会談側の接触は「なし」、ゆえにサッカースタジアム問題に進展なし、と結論づけた。
他のメディアは動きがある時には視聴者、読者に伝えるが、動きがないとあまり熱心には報じない。
しかし、ことサッカースタジアム問題に関しては、あれだけ広島商工会議所の深山会頭を筆頭に「年内にも場所の決定を…」と公の場で言ってきたのだから、動きがないことの方が大ニュースである。
よってサッカースタジアム問題には年末大掃除のようなクリーンアップした状況にはなく、埃をかぶったままのような状態で除夜の鐘を聞くことになる。
今後は年が明けてお正月気分も抜ければ?基町地区住民の間で「どんなことを市、県、広島商工会議所、サンフレッチェ広島に質問するか?」の意思統一が行われることになっており、そのあとその「4者」が基町住民らのもとを訪ねる流れになりそうだ。
その話合いは「公開でやるよ!」という声もあるが果たして…
それにしても早期サッカースタジアム完成を祈って集まった40万件を超える署名の、その思いを今年もまた反故にした、その責任はいったい誰がとるのだろうか?
責任の所在があいまいな事案だからこそ、こうやって市民もサポーターも毎年、残念な年の瀬を迎えることになるのではるが…。
広島新サッカースタジアム取材班