カープファンらで賑わう油津商店街の集客施設(トップ画像説明)
宮崎県日南市で2月1日に始まった広島東洋カープのキャンプは主力組が20日で打ち上げ、21日には2次キャンプ地の沖縄市へ移動する。
日南市では2月5日、歓迎祝賀パレードが開催され、それ以外の日もキャンプ見学のファンによって街の顔である油津商店街は大いに賑わった。新たにゲストハウスをオープンさせたり、ファンが集まれる空間、場所を提供したりと様々な取り組みが実を結んだかっこうだ。また、地域限定で規制を緩和する政府の国家戦略特区に指定されることで、数は限定的ながら民泊解禁でパレードに対応した。
その流れが、沖縄市にも受け継がれる。
沖縄市観光物産振興協会は2月25日に、カープキャンプ地のコザしんきんスタジアムに近いコザゲート通りで開催される「広島東洋カープ セ・リーグ優勝パレードIN沖縄市」に合わせて「イベント民泊」を沖縄県内で初めて実施する。
観光県沖縄での記念すべき第一歩を、「神ってる」の流行語を生んだカープ力で踏み出す形になった。受け入れ先となるのは、沖縄市内のカープファン自宅となる。
今回は、民宿プラットホームの「とまれる沖縄」(那覇市、三口聡之介代表取締役)がマッチングする。
問い合わせは沖縄市観光物産振興協会、電話098(989)5566または「とまれる沖縄」、電話050(6869)2547。
沖縄市役所オフィシャルサイト
www.city.okinawa.okinawa.jp/about/11984
民泊では、旅館業法の許可なしで営業できる。ただし期間が限定されるなど一定の”枠内”での実施となる。当然、既存の宿泊施設との調整が必要だが、西武やJリーグのFC横浜などのキャンプが集中する日南市では宿泊施設不足が毎年の課題となっており、今回の民泊実施などによるトラブルなどは今のところなさそう。宿泊客の増加により、地元での消費活動は活発化しているのは間違いない。
沖縄では9月、3日間で30万人以上が集まる沖縄全島エイサーまつりで民泊の本格運用を進める予定。