広島前監督、野村謙二郎氏の「門外不出」の「野村ノート」が公開された。4月7日発刊の「野村の考え。」(宝島社)がそれ。219ページ、本体価格1,300円。
野村謙二郎は誤解されている?
あなたは本当の野村謙二郎を知っていますか?
昨年、25年ぶりに広島の街を歓喜の渦に巻き込み、日本中にその名を轟かせたカープ、その赤い軍団を率いた前任者としての功績を再評価する声もあれば、そうではない、という声も確かに存在します。
プレーヤーとして17年、監督として5年。プロ野球評論家として7年。それぞれの立ち位置で多角的な視点でプロの世界を見続けてきたその目で、記してきた「ノート」には、その内なる思いが綴られています。
自分自身に、自分の預かる集団に、自分を活かしてくれるその環境に、種をまき、水をやり、やがて花を咲かせ、実を結ばせる、とはどういうことなのか、「人を育てる組織の作り方」には表面的なものでは計り知れない深み、がある、と同時にその挑戦に終わりはありません。
野村氏は50歳にしてこの春、広島大大学院教育学研究科に合格しました。大学院生として一歩を踏み出しました。専攻は健康スポーツ教育学。教員志望者や教育学の研究を目指す学生とともに、2年間学ぶことになります。
プロ野球OBが引退後に大学院に進んだ例としては桑田真澄氏(巨人→早大大学院)らがいますはが、監督経験者となるとあまり聞いたことがありません。
「野村ノート」は今後、大学院生の視点でも綴られることになります。
「野村の考え。」(宝島社)はこの春、新生活を迎えるみなさんにとっての生きた教材となるはずです。
(推薦者寄稿)