厳しい表情で3者側に注文する地区社会福祉協議会副会長の瀬戸口寿一氏(トップ画像説明)
広島市松井市長、広島県湯崎知事、広島商工会議所深山会頭の3者側の作業担当者と基町地区住民代表らが8月29日夕方から基町高層アパート施設でおよそ1時間ほど話し合った。
中央公園自由・芝生広場(以下中央公園)に、もしサッカースタジアムを整備するとなった場合に、どんな状況が生まれ、基町アパート群など中央公園に隣接したエリアへどんな影響があるかなどについてやりとりがあり、最後に基町の明日を考える会の徳弘親利会長は「いろいろ課題の多い基町にとんでもないものがやってきて寝耳に水」と総括した。
話し合いは、広島市文化スポーツ部の杉山朗部長が住民側に説明したあと、住民側から質問が出たり、不安なところを具体的に言及する形で進んだ。「サッカースタジアム賛成」とした住民はゼロだった。
なお話し合いに先だって3者側から住民に配布示された資料には、これまでひろスポ!で報じてきた情報と重なる部分もあった。
以下、配布資料の中から主要な部分を掲載する。
詳細は今後、何度かに分けて報告する。
中央公園芝生広場はそのままで、中央公園自由広場(画像右半分)にスタジアムをはめこんだ「仮にスタジアムを整備する場合の施設配置例」
ひろスポ!ですでに報告したように、広高の森などがあるため、スタジアムの敷地が狭いものになっている。南北軸(画像では上下)など、いっぱいいっぱいだ。(サンフレッチェ広島のHiroshima Peace Memorial Stadium案をここにあてはめると南北ははみ出してしまうことはすでに紹介した)なぜこんな敷地に無理してスタジアムをはめ込む必要があるのか?と住民側から声が挙がっていたがそれも当然だろう。
車両のスタジアムへのアクセスルートは驚くべきことに、城南通りを東進する空鞘橋東端の先からの左折口のみ。この点について住民側から今回質問は出なかったがひろスポ!が直接、杉山部長に確認したところ驚くような答えが返ってきた。次回以降で詳細を報告する。
この画像は中央公園自由広場の南西角と広島城跡地側を、国道54号線をまたぐ歩道橋で繋ぐというもの。ただし、最後まで「検討」という説明しかなった。「検討」したままマツダスタジアムではもう9年間もJR広島駅との間のアクセスは未完成で、その二の舞になる可能性が非常に高い。
アンケート調査をもとにしたデータも記されたが、結果的には杉山部長が住民側から集中砲火を浴びる形になった。詳細は機会を見て報告する。
広島新サッカースタジアム取材班