冬の西日に輝く基町アパート群
広島市議会定例会が12月15日、閉会した。サッカースタジアム問題についても一般質問があったが、活発な内容だったかどうか、といえば微妙だった。いくら深い内容の質問があっても担当者はただこれまでの市側の考えを繰り返すのみ。
今回の定例会では、サッカースタジアムを「どこにどんな形で作るのか?」が固まり、スタジアム全体の方向性も定まっていく、というのが本来あるべき姿だった。
結果的にはその”影も形もない”状況にある。
ひろスポ!では12月9日の時点で以下の記事をアップしており、今さらこの件を繰り返しても何の得にもならないのではあるが…
広島のサッカースタジアム問題、年内タイムアップ!「早期実現」は完全に掛け声倒れ!その責任は誰がとるのか?
hirospo.com/pickup/34610.html
ただ、進展がないからこそ市議会では今後もどんどんサッカースタジアム問題について深堀していく必要がある。
今回の広島市議会定例会に繋がる9月29日の広島市議会総務委員会のやりとりを、引き続き、日刊広島新聞社発行の「日刊廣島」10月21日付紙面の一部をそのまま引用させていただきこの場で紹介する。
広島市議会Pick Up
九月二十九日総務委員会
サッカースタジアム問題で議論沸騰
桑田委員長 四者会談はサンフレッチェ広島の話を聞いて決定は三者で決めていくことを本会議で答弁された。このままずっと非公開でいって、新聞には一度公開すると述べられているが、最後の詰めの段階で我々に決まったことが公開されるのかどうか、今までの2回の会議についてもほぼ一時間程度ですよね。煮詰まった話がどこまでできるのかと思うが、そういったところだけを我々に見せられて、予算が出てきて審議してくださいということになるのか。そういうことをされてはとても困りますし、総務委員会の仕事も増えるが、それについてはどうですか。(太字はひろスポ!による、以下同)
杉山文化スポーツ部長 今後は県、市、商工会議所、サンフレッチェともいろいろ相談しまして、公開できる方向で考えていきたい。
佐々木委員 早くやってもらいたいというのが、みんなの思いじゃないか。総務委員会として早期に決めることを決議案でも出すかどうか、検討していただきたい。
木山委員 最終的にはサンフレッチェと話をせずに進めていた当局が一番悪いんじゃないですか。始めからサンフレッチェと話をしていたらこんなことにならないんじゃないか。新市民球場を造る時にはカープと話をしたから進んだ。反省していただいて、それぞれの皆さん方の意見を聞いて進めていただきたい。
引用は以上。
なお、「日刊廣島」10月21日付紙面では次の見出しがとってある。
「サンフレッチェの意見を聞いていればこんなことになっていない」木山委員
「みんなが納得する決め方は四者会談の公開以外にない」桑田委員長
この項終わり。
広島新サッカースタジアム取材班