熊本憲三元市議(トップ画像中央右)
広島市議会の熊本憲三元市議が、詐欺罪で在宅起訴され辞職したことで、3月18日に補欠選挙があった。
補欠定数1に対して、熊本元市議の妻、純子氏(無所属新)と、中石仁氏(共産新)が立候補。
開票の結果、熊本氏4,783票、中井氏5,585票で区民のジャッジは元市議NO!だった。
当日有権者数は6万4905人。投票率は広島市議会議員選挙、過去最低の17.04%。
ひろスポ!では熊本元市議について、早くからその姿勢を問題視する記事を掲載した。
周辺取材の結果、同市議が怪しげな場所でニセの領収書を知り合いの女性に書かせていたことは明らかだったからだ。
そんなことでもめているような市議会と、両輪であるはずの広島市に、新サッカースタジアム建設などおぼつかない。…論理は飛躍するが、そういうものだ、と考える。平和都市広島においては…。
そのトップにいるのが松井市長だ。
2015年5月の議長選では”アディショナルタイム”に入るまで、現議長の永田雅紀ではなく、熊本元市議が議長の椅子に座る流れになっていた。
松井・熊本の両輪で広島市は走る可能性が高かった訳で、もしそうなら途中で片側の車輪が脱落する可能性が報じられ、やがて市民はクラッシュ…
ひろスポ!記事
広島市・松井市長の「懐刀」と言われる市議会議員に刑事告発、これじゃサッカースタジアムも前進しないはず…(2016年3月2日掲載)
hirospo.com/pickup/27064.html
広島市アウト!市議会中に刑事が議会棟へ…、松井市長の「懐刀」、安芸区選出の熊本憲三議員への刑事告発要請、が報じられる(2016年3月16日)
hirospo.com/pickup/27606.html
松井市長の不透明なカネの動きを市議会で資した藤田議員への「懲罰」は否決、藤田議員に「懲罰動議」を提案した7議員は「返り討ち」で松井市長ますます窮地(2014年12月17日)
hirospo.com/sanfrecce/11909.html
けっきょく熊本元市議は2017年12月、政務調査費(現在の政務活動費)をだまし取ったとして詐欺罪で在宅起訴された。
「これ以上、市民や議会を混乱させたくない」として議員辞職したのは2018年1月31日だ。
ひろスポ!で最初に報じてからおよそ2年、選挙も含めて多額の税金が無駄になった可能性がある。
「森友劇場」(国会)に出てくる登場人物もそうだが、ストーリー創作に躍起になっていると、アリの一穴によって嘘がみなばれるケースがある。
熊本元市議は「誰かが意図的に私を陥れた」と主張している。では、何のため?それとも創作ストーリー?
ついでにいえば、2017年5月に8572万円を盗まれた広島中央署の事件でも、ストーリー創作に四苦八苦する時期が来ている可能性がある。
ひろスポ!記事
広島新サッカースタジアム取材班にお叱りの声!中国新聞投書にも、広島中央署盗難ほか「公権力に不審募る」の声(2017年6月8日掲載)
hirospo.com/pickup/38520.html
この事件はもう迷宮入り確実で、20年後、50年後には誰も気にしなくなる?「劇場」の主役がもうこの世にいない可能性もあるからだ。ただしばらくは広島県民の厳しい目が注がれ、県警はどんなにいい仕事をしても胸を張れないし、そういう目で見続けられる。
福島原発メルトダウンが人々を破滅の道に引き込み、この国の財産をダメにし続けても、100年後には、果たしてどれほどの国民がわがこととして、フクシマと向き合うことができるだろうか?
人類初の原子爆弾が600メートル上空で炸裂して70年以上が経過したヒロシマはどうか?
いじめ問題が深刻化する学校現場も含めて、命を大切に、子どもたちの笑顔の花咲く街となることを誓ったはずではなかったか?それなのに未曾有の大規模土砂災害における初動を完全に誤り、取り返しのつかない事態を招いたりもする。
繰り返しになるが、初動対応を誤ると、森友劇場国会のようなことになるし、広島においては、平和の象徴であるスポーツの分野で、似たような事例が散見される。
ストーリー創作に躍起新サッカースタジアム問題は、まさにその代表例だ。
なお、この記事のヘッドラインにある”漂流”スタジアムは、日本経済新聞による。
ひろスポ!記事
日経広島経済面に「漂流 スタジアム問題」掲載、文春オンラインには「森友」で両軍ベンチに朝日、毎日…と読売、産経…(2018年3月16日)
hirospo.com/pickup/45718.html
ひろスタ!特命取材班