ホーム3戦連発のパトリックには”恵みの雨”…(トップ画像)
明治安田生命J1リーグ第12節(5月2日、エディオンスタジアム広島)
雨の中で城福浩監督とヤン・ヨンソン監督が激突…
結果は2-0、城福サンフレッチェの快勝だった。
しかも先制したのは前半17分で、ここでも起点となったのは青山敏弘でそこからの縦へのスルーパスが右サイドの柴崎晃誠へ。そこから”お約束通り”のグラウンダーのクロスが入り、相手GKが弾いたところに詰めたパトリックがホームでは3戦連続となる”マシンガンポーズ”をとった。
その5分前には相手にインターセプトされ、そのままハーフウェイラインを越えられて最後は右サイドの飯田貴敬。フリーでミドルレンジのシュートを打たれ、危うく先制されるところだった。
これも当然、スリッピーなピッチでのグラウンダー。GK林卓人の指先をわずかにかすめて難を逃れたが、城福浩監督がいつも言う「紙一重」のプレーがいつ何時、飛び出すか、それは誰にも分からない。
後半11分にはサイドチェンジから柏好文。ペナルティエリア左角からのループを決めて2-0とした。
前節、V・ファーレン長崎の先制点は後半7分。その前のFC東京戦では3点を先に奪われ、一矢報いたのは後半15分。その前のサガン鳥栖戦は1-0で、得点は後半38分のパトリック。
要するに傍目には仕掛けが遅いように見えるのが城福スタイルだが、この日ばかりは早々と先制してダメ押し逃げ切りとなった。
これでホームゲームは5戦1分け4勝。3失点完敗のあとの2試合続けての無失点勝利は、チームにとっての何よりのプラス材料だ。フルタイムでゴールを守り続ける林卓人も「ほんと元気!元気ですよ!」と過密日程の中でも胸を張る。
一方、試合後の会見で”古巣”に対する思いを聞かれた清水エスパルスのヤン・ヨンソン監督は「特別な思いはない、広島(の街とサポーター)にはいいイメージだ」と話し「いい内容の試合だったが勝てなかった」と振り返った。
他会場では前節2位のFC東京がヴィッセル神戸と0-0で引き分け、同3位の川崎フロンターレが浦和レッズに0-2で敗れたため下との勝ち点差が再び広がった。
12戦を消化して早や二桁勝利となり失点は5。前節の高木琢也監督に続いてヤン・ヨンソン監督…。広島馴染みの”敵将”を次々に跳ね返すこの状況は、ベタな落ちで恐縮ではあるが、豊富な投手陣を揃えるカープ以上にその”鯉城”の守りが堅いということか…
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開幕前非公開練習でコンサドーレ札幌の高さやセットプレー封じ、城福サンフレッチェは「サッカー王国広島」で「新しいものを生み出していく」(2018年2月23日掲載)
hirospo.com/pickup/45070.html
試合後の城福浩監督の話
もら動きがもう少し欲しかった、(雨の中で)ちょっとへばったかなと…(2点目は)サイドチェンジがすごく効いたと思いますし両サイドだでけなくサイドチェンジもいいバランスで、これからもっともっと追求していければいいかなと思います。
(無失点については)危ないシーンがあるのでね、ぜんぶ良しとは言えないですけど、ギリギリのところで体を寄せることができているってところは評価できると思います。
ほんとに疲れている中みんな、チームのやり方をしっかりとやってくれて勝ち点を取れているのでこの流れを誰が出ても切らさないようにしたいと思います。
第10節から今節までの上位8チームの順位と勝ち点
( )内は前節からの上乗せ。※は昨季の4強でACL出場組
第10節
1位 サンフレッチェ広島 25(-)
2位 FC東京 19(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 18(+3)
4位 コンサドーレ札幌 18(+3)
5位 セレッソ大阪※ 18(+3)
6位 ヴィッセル神戸 15(+1)
7位 ベガルタ仙台 15(-)
8位 柏レイソル※ 14(+3)
第11節
1位 サンフレッチェ広島 28(+3)
2位 FC東京 22(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 21(+3)
4位 コンサドーレ札幌 19(+1)
5位 セレッソ大阪※ 19(+1)
6位 ベガルタ仙台 16(+1)
7位 清水エスパルス 15(+3)
8位 ヴィッセル神戸 15(-)
今節
1位 サンフレッチェ広島 31(+3)
2位 FC東京 23(+1)
3位 コンサドーレ札幌 22(+3)
4位 川崎フロンターレ※ 21(-)
5位 セレッソ大阪※ 20(+1)
6位 ジュビロ磐田 18(+3)
7位 柏レイソル※ 17(+3)
8位 ヴィッセル神戸 16(+1)