楽しそうですが、実戦練習前のアップの風景…(トップ画像)
明治安田生命J1リーグ第13節(5月6日、エディオンスタジアム広島)
雨のホームゲームに詰めかけたサポーターの数1万1100人。後半から雨脚がいっそう強くなり、「寒い」思いをしたスタンドも納得の熱いゲームになった。
前半44分の先制点はPK、蹴ったのは青山敏弘。左サイドの柏好文から佐々木翔にパスが入りペナルティエリアぎりぎりの位置でファウルをもらった。前半25分の時点でボールの支配率はヴィッセル神戸の77パーセント。それでも効果的な縦への攻撃を確実にモノにする。やられた方のショックは2倍にも3倍にもなる。
前節までの数字を見るとヴィッセル神戸は17得点中12点が後半。サンフレッチェ広島も17点中14点が後半。要するにお互い後半勝負。分かっているからヴィッセル神戸はアウェーでもどんどん攻めてくる。
迎えた後半44分、空中戦のあとこぼれ球を正面10メートルからレアンドロ強烈なシュート…これをGK林卓人がスーパーセーブ。
そして3分間のアディショナルタイムへ。ヴィッセル神戸、なおも攻めてくる。自陣左サイドの深いところで、レアンドロ転倒、そのあとボールは青山敏弘へ…
ここで必殺の縦パス。受けたのは渡大生に代わって後半18分からピッチに立つティーラシン。そのままドリブルで持ち上がる。パトリックも上がる。2対1になった。最後にティーラシンからパトリックに送られて、ホームで4試合連続となるパトリックのマシンガンゴール!
前節、清水エスパルス戦でも先制ゴールは青山敏弘のスルーパスからだった。当然、相手もそんなことは百も承知だ。3人で寄ってたかって!?青山潰しに来るような場面もあった。
しかし、ここぞという場面ではやはりその必殺パスが確実にチームに勝機をもたらせてくれる。
これでまた次節から青山キャプテンへのマークはいっそう激しくなる。
「みんなの気持ちを背負っているんで練習から全員で準備して、この試合に懸ける思いをPKに出した。下が勝ってるからきょうは勝たないと、勝たせてもらいました!」
試合後、今季初ゴール、PKでの初得点について語る青山敏弘の熱い言葉には、しかし相手の厳しい包囲網をこの先も突破していくだけの強さに溢れている。
他会場では前節2位のFC東京がすでに前日(5日)の川崎フロンターレ戦に2-0で勝利しており、2位との勝ち点差は8のまま。
前節3位の北海道コンサドーレ札幌も前日、ガンバ大阪に2-0で、5位のセレッソ大阪もV・ファーレン長崎に3-1で勝っており、サンフレッチェ広島は落とすと痛い星を確実に、しかもFC東京戦敗戦のあと3試合連続の複数得点、完封勝利でモノにした。
中断期間までJ1リーグ戦はあと2試合。YBCルヴァン・カップの関係で水曜日開催を挟む過密日程はあと4試合続くが、チームはJ1リーグ戦折り返しを首位で迎えることが決まった。
第10節から今節までの上位8チームの順位と勝ち点
( )内は前節からの上乗せ。※は昨季の4強でACL出場組
第10節
1位 サンフレッチェ広島 25(-)
2位 FC東京 19(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 18(+3)
4位 コンサドーレ札幌 18(+3)
5位 セレッソ大阪※ 18(+3)
6位 ヴィッセル神戸 15(+1)
7位 ベガルタ仙台 15(-)
8位 柏レイソル※ 14(+3)
第11節
1位 サンフレッチェ広島 28(+3)
2位 FC東京 22(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 21(+3)
4位 コンサドーレ札幌 19(+1)
5位 セレッソ大阪※ 19(+1)
6位 ベガルタ仙台 16(+1)
7位 清水エスパルス 15(+3)
8位 ヴィッセル神戸 15(-)
第12節
1位 サンフレッチェ広島 31(+3)
2位 FC東京 23(+1)
3位 コンサドーレ札幌 22(+3)
4位 川崎フロンターレ※ 21(-)
5位 セレッソ大阪※ 20(+1)
6位 ジュビロ磐田 18(+3)
7位 柏レイソル※ 17(+3)
8位 ヴィッセル神戸 16(+1)
第13節
1位 サンフレッチェ広島 34(+3)
2位 FC東京 26(+3)
3位 コンサドーレ札幌 25(+3)
4位 セレッソ大阪※ 23(+3)
5位 川崎フロンターレ※ 21(-)
6位 ジュビロ磐田 21(+3)
7位 ベガルタ仙台 19(+3)
8位 鹿島アントラーズ※ 18(+3)