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2018年08月05日
編集部

勝ち点10差が5差に半減、J1首位を行くサンフレッチェ広島の城福浩監督、終了間際のオウンG引き分けに怒り指数MAX…

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城福浩監督
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サンフレッチェ広島 城福浩監督(トップ画像)

明治安田生命J1リーグ第20節(8月5日、エディオンスタジアム広島)

首位を行く、誇るべきチームの、夏休みのホームゲームにたったの1万1304人。しかも、その結末はオウンゴール、2-2引き分け。

73年目の原爆の日を前に、エディオンスタジアム広島の炬火台、点火。試合前には黙とうも捧げられた。

戦前戦後を通じて、この地のサッカーを100年以上も見守り続けてきた神様がいるとするならば、1年前のこの時期にJ2降格の危機に直面していた面々に、今度はどんな試練を与えるつもりなのか?

そして、この日、待望の”古巣視察”に至った日本代表&東京五輪代表の指揮官、森保一監督の目に、この一戦はどう映ったのか?

気温は30度近くで湿度も80パーセントを越える不快指数の高いピッチに目を移せば、そこには昨年12月の入団会見以降、怒り指数がMAXに達した城福浩監督がいた。

後半戦5試合で〇△●〇△。W杯による中断期間が明ければ「別リーグ」(足立修強化部長)。まったくそのとおりで簡単には連勝できない。

最大10差だった勝ち点差はあっという間に半分の5になった。

そして、試合後の城福浩監督の言葉は重かった。

引き分けちゃいけない試合ですし、こんな試合やってたら…今の位置にはいられないでしょうね。勝利に向かってやるべきことをやらないとこうなるし、何のためにプレーしているかっていうところをみんなでもう一回共有したいなと思います。勝ち点1で終わったことを次にどう繋げるかだと思います。まあ、負けに等しいと思います。今日の結果を糧にしたいと思います。

中断期間前までは、15試合で8失点。それが5試合で早や7失点。なぜ首位をキープできていたか、という基本に立ち返れば、もはやチームは相当の混乱状態にあると言えるだろう。

”普通”にやればこの日の勝ち点3は取れていた。

後半途中出場の川辺駿が起点となり、そこから相手ペナルティエリア内での千葉和彦のヒールパスを介して柏好文が勝ち越しゴール。スタンドを大いに沸かせたのは後半33分だった。

その後、ティーラシンやパトリックが追加点のチャンスを活かしきれず、5分間のアディショナルタイムへ。相手のロングボールに千葉和彦が対応、そのこぼれ球を和田拓也が頭でバックパス…。その放物線が、詰めてきたGK林卓人の頭上をきれいに越えて行き絵に描いたようなオウンゴールに…

ただし、城福浩監督は常々「想定外はない」とあらゆる事態にも対処しうる、そうした準備の大切さを選手に説き、また自身にもそう言い聞かせている。

この「負けに等しい」「結果を糧に」、次節はホームにV・ファーレン長崎を迎えての注目の「ピースマッチ」が開催される。幸い中5日の”猶予”がある。平和の尊さと価値と喜びを共有するそのピッチで、メモリアルゲームにふさわしい濃密な90分をサポーターに届けることができれば、結果は自ずとついてくる。

 

第20節時点での上位8チームの順位と勝ち点
( )内は前節からの上乗せ。※は昨季の4強でACL出場組
川崎フロンターレとコンサドーレ札幌は1試合未消化

1位 サンフレッチェ広島 45(+1)
2位 FC東京      40(+3)
3位 川崎フロンターレ※ 36(+3)
4位 コンサドーレ札幌  30(-)
5位 ヴィッセル神戸   29(-)
6位 鹿島アントラーズ※ 29(+3)
7位 セレッソ大阪※   29(-)
8位 浦和レッズ     28(+1)

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