”BIGだぞーん!”とは言ってないが、森保ジャパン選出の佐々木翔に風が吹き始めている…
明治安田生命J1リーグ第25節(9月1日、エディオンスタジアム広島)
全34節で争うJ1リーグ、残りジャスト10試合、サンフレッチェ広島と城福浩監督の勝負どころ、第25節…
サンフレッチェ広島はホームに鹿島アントラーズを迎えて2-1、逆転勝ちに成功!2位につけていた川崎フロンターレがガンバ大阪に0-2で敗れたため勝ち点差が9に広がった。
川崎フロンターレは第13節を未消化で現在、1試合少ない状況。この湘南ベルマーレ戦は9月26日に行われる予定だが、残り試合のカウントダウンが始まる中で、今節での勝ち負けの差は大きい。
鹿島アントラーズも決して楽な相手ではなかった。W杯ロシア大会中断期間明けから好調をキープ。迎え撃つサンフレッチェ広島は、その後半戦でまだ”連勝”がない状態。前節、セレッソ大阪戦に1-0で勝ち、ここは”加速”するチャンス…
しかし先制点は鹿島アントラーズ。前半15分、ハーフウェイラインからセルジーニュと鈴木、鹿島2トップのパス交換で一気に中央を攻め込まれ、そのままセルジーニョがシュートという形で守備を崩された。
サンフレッチェ広島はセットプレーで反撃。前半29分、右サイドでの柴崎のFKを、頭ひとつ高い打点でパトリックが叩き込み1-1同点。
さらに前半43分、再びセットプレー。キッカーはここも柴崎。今度は中央やや左からその距離は40メートル以上…
ペナルティエリア右のパトリックを狙ったキックは相手に跳ね返され、こぼれ球を青山がダイレクトでゴール前へ放り込む。そして相手GKと渡が交錯して転がってきたところで佐々木が飛び出して確実に決めて2-1。
後半も、開始早々から攻め込むサンフレッチェ広島。今度はカウンター。後半5分、渡のロングフィードがパトリックの足元に収まり、1対1をかわした目下得点王は、そのままペナルティエリアに侵入。GKの動きを見極め落ち着いてシーズン通算19ゴール目を蹴り込んだ。
特筆すべきはパトリックを使いながらのセットプレーによる得点の多さだ。リーグ2位の41得点(1位は42得点の横浜F・マリノス)のうち17得点がセットプレー。これはJ1最多でこの日の2得点も鮮やか!
城福浩監督が初めて「縁もゆかりもない土地である広島」で就任会見に臨んだ日、強調したのが攻守両面での「セットプレー」の重要性と改善への意欲、だった。
有言実行。目標を設定してその目標達成のために何をどう積み重ねていくべきなのか?
2位以下を引き離しにかかるラスト10試合、城福浩監督の手腕が存分に発揮されることになりそうだ。
城福浩監督の話
1点先に取られましたけど、選手は慌てることなく自分たちのサッカーをやり続けて、逆転できたのはすごく大きいと思います。(代表選出の)青山と佐々木を気持ちよく送り出す気持ちもみんな、あったと思うし、彼らは彼らで気持ちが代表の方に行ってないことを証明したと思うので、地に足をつけたしっかりとしたゲームができたかと思います。
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hirospo.com/pickup/45070.html
第25節第1日時点での上位8チームの順位と勝ち点
( )内は前節からの上乗せ。※は昨季の4強でACL出場組
川崎フロンターレ、FC東京、コンサドーレ札幌は1試合未消化
1位 サンフレッチェ広島 55(+3)
2位 川崎フロンターレ※ 46(-)
3位 FC東京 41(-)
4位 コンサドーレ札幌 41(+3)
5位 セレッソ大阪※ 39(+3)
6位 ベガルタ仙台 38(+3)
7位 ヴィッセル神戸 36(-)
8位 鹿島アントラーズ 36(-)