地域と共に、みんなの広島スポーツ交流マガジン

【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア > カープ > 原爆ドーム緩衝地帯の電飾・イルミネーションにセンスなし、それをやるならサッカースタジアムでインバウドの幹の部分を構築した方がよほどクール!
2016年12月08日
編集部

原爆ドーム緩衝地帯の電飾・イルミネーションにセンスなし、それをやるならサッカースタジアムでインバウドの幹の部分を構築した方がよほどクール!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 3

    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

原爆ドームが「電飾」された。賛否両論となっている。当然だろう。

世界遺産だから、その緩衝地帯が大切だから、高さ制限も設けるから、ドームの背景には最大限の配慮が必要だから…

いろいろと言われてきたことは、すべて大切なことである。が、当然、調整のできる部分は残されている。実際、原爆ドームに隣接しているにもかかわらず、おりづるタワーは生まれ変わったその”表情”で堂々と「緩衝地帯」に溶け込みつつある。

夜になればおりづるタワーの灯りが強調され、そこに観光客も集まる。だからと言って「原爆ドームの世界遺産登録20年」に合わせ、原爆ドーム周辺を電飾する発想はどうなのか?この発想はどこから来るものなのか?

おりづるタワー
原爆ドームから見えるおりづるタワー一階カフェ

それならもう何でもあり。拡大解釈になるかもしれないが、原爆ドームの北隣りに世界に誇るサッカースタジアムがあってどこがいけないのか?となる。

冒頭の画像は露光の関係で”色がきつい”が実際はかなり柔らかだ。だが、市当局は市民の反応を見てドーム周辺生垣の青の電飾の点灯時間を午後5時半から午後10時半としていたのに12月7日、点灯初日から午後7時までに短縮した。周辺の木々の電飾時間は今のところ変えてない。

これは6日の試験点灯の際、市民ら10数人が「慰霊の場にふさわしくない」と強い口調で詰め寄ったことも影響している。広島市の担当部署は観光政策部。「優しい光でドームが持つ平和のイメージを世界中に届ける」ことが狙いのひとつ、というが、先ごろ大型テーマパークが氷の下に魚などを埋め込んだ(生き埋めではない)のとどこか似たモノを感じてしまう。

いろいろな関係者の口から「平和公園は静の平和を訴え、旧広島市民球場跡地は動の平和を訴える」という言葉を聞いてきた。それでいいと考える。ドリミネーションの平和大通界隈と原爆ドームは違う。もし、オバマ大統領が今、広島に来れば広島市は電飾するのか?

予算は1000万円規模で、初日(7日)の市役所への電話などによる”ジャッジ”は電飾賛成が2件、反対が20件だった、とも聞いた。

だが8日午後に観光政策部に問い合わせると、しばらくして電話がまたかかってきて「2日で電話は15件、賛成の声は3件、残りは反対の声でした」とのことだった。

広島市はなぜ市民や関係団体に電飾の是非を問わなかったのだろうか?まあ問うたところで”ふり”だけに終わる公算が高い。

ひろスポ!が文化スポーツ部にわざわざ旧広島市民球場跡地と中央公園広場のどちらがスタジアム建設地として支持されているか、のアンケート結果を持ち込み「旧広島市民球場跡地を推す声が7割を超えています」と伝えても「みなさん、球場跡地がいいとなるのは想像がつきます。サッカーファン、サンフレッチェファンの人がそういう思いを持っている、その結果がこういうふうな数字に表れいるのかな、というのはあります」とだけ返答して、だからと言って中央公園に固執する態度を変えないのと同じである。

広島市のHPによると、観光政策部観光プロモーション担当の業務は…

・観光行政(インバウンド)に係る企画及び調整に関すること。

・観光プロモーションに関すること。

・観光関係団体との連絡に関すること。

・修学旅行の誘致に関すること。

・シティセールスの推進に関する調査、企画及び調整に関すること。

となっている。

それなら、旧広島市民球場跡地にここ3年以内におりづるタワーと地下か人工地盤で一体利用できる多目的スタジアムを旧広島市民球場跡地に整備して、修学旅行誘致やインバウドに係る企画を実践したらどうなのか?

海外から広島を訪れる人々は「電飾」が見たいのか、それとも原爆ドームを見たあと、サッカー観戦やスタジアムを見学したり、スタジアムの中にある広島スポーツ平和ミュージアムに足を運んだり…のとどちらがやりたいか、今夜からでも街頭に立って自分たちで調べたらどうか?(注・あえて極論を述べている…)

トラブル防止の警備担当者の姿が昨夜は目についたが、そうまでしてやるイベントだろうか?

原爆ドーム
このまま、だからこその原爆ドーム、手前の生垣に電飾をしてどうする?(12月7日撮影)手前の生垣の電飾はオフ…。

 

「どうしてもやるなら、ともしび、ろうそくの明かりなどでしょう」もっともな声が昨夜も青い発光ダイオードの下であがっていた。例えばドイツなどでもそういう雰囲気(ゲミュートリヒ)なら大切する習慣がある。

「観光政策」を預かるなら、日本人的発想以外の視点も求められる。

8月6日の緩衝地帯はろうそくの明かりで夜を迎えている。12月、クリスマス前もそれでいい。

もし、この記事を読み、LEDからゲミュートリヒな雰囲気にバファーゾーン(緩衝地帯)のランドスケープを変更するなら、まだ救いがある。

あのままで2月5日まで本当に電飾を続けるとなると、やがてSNSの力によって「氷の下の魚たち」の一件(この件を全面否定しているわけではなく、結果的に中止に追い込まれてしまったケース)と同じ運命をたどる可能性すらある。

※バファーゾーン(緩衝地帯)について、広島市ホームページ説明
www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/1300235468337/index.html

12月11日追加、緩衝地帯電飾関連記事

朝日新聞

headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161208-00000051-asahi-soci

www.asahi.com/articles/ASJD814LXJD7PITB020.html
Jcatニュース

www.j-cast.com/2016/12/05285299.html?p=all
原爆ドーム周辺でイルミネーション、どう思う?Yahoo!ニュース意識調査

polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/26822/vote

広島新サッカースタジアム取材班

LINEで送る

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう!

ひろスポ!の情報を逃さずチェック!

※SSL暗号化通信で登録します。
※メルマガはいつでも解除出来ます。
  • 6

    レッドヘル

  • 1

    医療法人社団飛翔会

  • 5

    アイフット

  • 4

  • 2

  • 3

有料メルマガ配信案内