SMBC日本シリーズ・第4戦の福岡ヤフオクドーム(トップ画像)
10月31日 ●1-4ソフトバンク、福岡ヤフオクドーム
SMBC日本シリーズ・第4戦、通算1勝2敗1分け
18時34分開始・3時21分、3万5796人
相手先発 ○東浜5回、4安打1失点(自責1)
本塁打 鈴木3号ソロ
一番ショート田中
二番セカンド菊池
三番センター丸
四番ライト鈴木
五番DH松山
六番ファーストバティスタ
七番レフト野間
八番キャッチャー會澤
九番サード安部
ピッチャー野村●4回3分の1、5安打3失点(自責3)
ヘルウェグ
今村
アドゥワ
中村祐
福岡ヤフオクドームに詰めかけたカープファンが大いに沸いたのは四回だけだった。
四回二死まで”無傷”だったソフトバンク先発の東浜から2試合連続となるシリーズ第3号ソロ。高目に入っていた144キロの直球を見事に仕留めた。シリーズ連発は1975年の山本浩二らに続く球団6人目の快挙。鈴木は4戦を終えて打率5割2分9厘、6打点。
しかしチームのヒットはこれで打ち止め。終わってみればわずか4安打。六回からモイネロ、武田、嘉弥真、森が1イニングずつを繋いだソフトバンクの継投策の前に、音なしだった。
勝負を分けたのは初回。東浜の立ち上がりを攻め一死から菊池が左前打。丸の打球は右中間フェンスを直撃したが、クッションを処理したセンター・柳田から繋いだ明石のバックホームが素晴らしく、菊池は憤死。勝てる可能性が断然高くなる先取点を取りこぼした。
逆に先発の野村は三回、一番・上林に先制2ランを許すと1-2となった直後の四回にもデスパイネにソロを運ばれた。いずれも詰まらせるはずの内角球を狙われた。球威がないと2回り目では振り切られてしまう。
広島にとってショッキングな出来事がもうひとつあった。
五回、一死から會澤が四球で歩き、安部のニゴロで走者が入れ替わり二死一塁。次打者・田中の時、ボールカウント1-2から安部は二盗を企てたがあえなくタッチアウトとなった。
ソフトバンク・甲斐の前にこれで第1戦から4連続盗塁死。広島のシーズン盗塁数95はもちろんセ・リーグナンバーワンだが、対するパリーグは西武が132盗塁で以下、ロッテ124盗塁、日本ハム98盗塁、オリックス97盗塁。ハイレベルの勝負を重ねてきたソフトバンクの甲斐のリーグ戦盗塁阻止率は4割4分7厘…
セカンド・明石、ショート・今宮を含めたセンターラインはこの日、再三に渡って手堅い守備を披露しており、會澤・菊池・田中・丸の自慢のセンターラインとの”守り合い”からも目が離せなくなってきた。