広島金座街商店街をパレードする広島ドラゴンフライズ、この先にNOVAホールディングス株式会社広島オフィスもある、トップ画像中央右は尺野将太ヘッドコーチ、中央左は浦伸嘉代表取締役社長
B.LEAGUE、B2西地区で首位を行く広島ドラゴンフライズは12月6日午前、クラブ運営会社である株式会社広島ドラゴンフライズ(本社:広島市中区、代表取締役社長 浦伸嘉)がNOVAホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 稲吉正樹)の子会社となり、新経営体制をスタートすることとなった、と発表した。
12月11日午前、新経営体制発表の記者会見を行う。
NOVAホールディングス株式会社からは新たに会長となる役員など複数名の経営陣が送り込まれる。浦伸嘉代表取締役社長は”続投”となる。
株式会社広島ドラゴンフライズは2017年3月、新オーナー兼代表取締役会長として、広島の地にドラッグストアのハーティウォンツを短期間のうちに定着させた福岡愼二氏(68)の就任を発表した。
その後は経営のスリム化、効率化を図ると同時に、広島にバスケットボールの文化を定着させ悲願のB1昇格を目指す”戦い”を続けた結果、2017年度決算でクラブ史上初の単年黒字を出すことに成功した。
一方、現場では尺野将太ヘッドコーチを招へいした今季、開幕ダッシュに成功。B2西地区で首位を走り、ファンの注目度も高く、あす12月8日の西宮ストークス戦では広島サンプラザホールにクラブ史上最多の4500人前後のファン・ブースターを集めるべく積極的な広報活動を続けている。
ただ、プロリーグの運営を続けるにあたり、福岡愼二会長の個人的な資産に頼るだけでは今後の経営戦略に不安がつきまとうことは否めない。
「駅前留学」で知られるNOVAホールディングス株式会社は出版、独立支援事業ほか、多角的な事業を行っており、スポーツ関連事業として株式会社ドルトムント・サッカー・アカデミーも展開中だ。
ただ、同社・広島オフィスは広島市中区本通にあるものの、同社と広島の”縁”が特別に深い訳ではない。
同社は2017年3月、経営危機に直面していたJリーグのV・ファーレン長崎に対して、子ども向けのサッカー教室を展開するためサッカー界での人脈づくりを進めたいと、5億出資を打診した”実績”もある。
「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長がプロ野球経営に興味を示すなど、プロスポーツというキラーコンテンツに接近してくる業種は多岐に渡る。
その組み合わせ次第では、地域に大きなインパクトを与える”化学変化”が期待できるが、B.LEAGUE、特にB2で経営を安定化させるのは至難の業で、例えB1に昇格してもすぐにB2に戻ってきたのでは意味がない。
新経営陣がどんな志を持って”広島に乗り込んでくる”か、会見での発言が注目される。
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