抽選当選者の数は少ないので、さほど並んでいるような風景には見えないが、列はなかなか前に進まない、トップ画像はマツダスタジアム正面三塁側、午後2時前撮影
2月25日、全国ニュースでも取り上げられた「抽選券」配布で「暴動寸前」(メディア報道)の危機に瀕したマツダスタジアムが、再びトラブルに見舞われた。
3月1日、晴れて抽選に当選したファンへの公式入場券販売がスタート。しかし予定通り進まず、正午過ぎの時点で一番時間的に余裕がありそうな「プロムナード上」の窓口ですでに2時間待ち、となり全窓口で大幅な遅延が出ている。
上のボードはマツダスタジアムに掲げられたもの。正面一塁側、同三塁側、レフト、センター、プロムナード上の5カ所の販売窓口に指定された時間に来れば「抽選券」に印刷された番号順に購入できる、というものだった。
ところが、多くのファン、関係者が不安視していた「大量購入者」が続出。
昨年の例で言えば「早いもの順」だったため、「500万円以上」とか「200万円」分の入場券を購入する者は列の先頭あたりに偏る傾向にあったが、今回は「抽選」のためそうした極端な事例は解消された可能性があるが、逆に大量購入するファンの数は増える傾向に…
当たり前の話だが、幸運の当たり抽選券を手にしたファンには「購入依頼」が殺到する。球団サイドは2・25マツダスタジアムクライシスでは来場者数を見誤り、今回は大量購入者数を見誤ったことになる。大量購入が始まると、窓口は長時間独占状態になる。
午前10時の入場券開始を前に、売り切れが発生していることを示す案内がマツダスタジアム正面付近に設置された画面に表示された
そもそも午前10時の販売開始前の時点で売り切れの席も相当数、出ており、そこに大量購入者続出が拍車をかけ、希望の入場券はどんどん遠のいていくばかり…
「枚数制限しないこと自体が問題、それはみんな言ってますよ」
「外野だけで、あの人200枚買っていましたよ」
「やっちゃダメと言われても、並んでいない人から聞いてまた買い足す人がいるんです、どうして注意しないのでしょうか?」
「山口から来ました。午後から仕事なんですが、これじゃ無理…」
「なんでいっつもこうなんですかね、カープは…窓口少なすぎでしょ」
「抽選券で振り回されて、きょうもこんなで…言葉はアレですがたかがチケットに何でこんなに苦労せんといけんのか、ですよ」
…などなど、ファンの声の本質的な部分は2・25とだいたい一緒。
ある地元ニュース番組内で「30万から50万が上限のメド」と球団入場券部の島井部長はコメントしていたはずだが、果たして大量購入した当選者はどれくらいの数で、そのファンたちは平均でどの程度の金額を支払ったのか?
この日、来場したのは当選した2100人のうちの1300人。あす3月2日も引き続き販売は行われる。早急に「傾向と対策」を進める必要がありそうだ。
待ちくたびれ気味のファン…
ひろスタ!特命取材班